ジャン・リケール Jean RIJCKAERT |
ブルゴーニュのマコネ地区で、トップランクの評価を受けるのがドメーヌ・ジャン・リケールです。彼は白ワインの王者ギュファン・エイナンとメゾン・ヴェルジェで働いた後独立し、今日の地位を築いています。フランスの評価本「LE CLASSEMENT」ではブルゴーニュとジュラの両方の地方で紹介されるという特異な存在です。今回のワインはワイン発祥の地ジュラ地方のサバァニャン種を使って造られた極上の辛口白ワインで、特に1999は評価が一段と高いビンテージです。 |
<味わい> |
柑橘・蜂蜜・麦わらの香りが複雑に漂い、とろみのあるしっかりした味わい。
食事に合わせて味わいが変わるのも妙。
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ドメーヌ・フランソワ・ミクルスキー Francois Mikulski |
辛口白ワインの最高峰の産地ムルソーで新進気鋭のドメーヌとして評価が鰻登りなのが、若きミクルスキーです。その実力はコント・ラフォンやコシュ・デュリと比較されるほどになっています。このムルソー・ジュヌブリエールは彼の筆頭ワインであり、そのエチケットはドメーヌ兼自宅の表札に掲げられています。今回の1997年は熟成感もたっぷり。ムルソーの大いなる魅力をお楽しみください。 |
<味わい> |
熟成感たっぷりの強烈な香りが印象的。
燻したヘーゼルナッツ、蜂蜜、バターが 勢いよく香っている。
口に含めば、しっかりした酸に支えられたうまみ成分。
ボリューム感あふれる偉大なムルソー。
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ドミニク・ローラン Dominique Laurent |
お菓子職人出身という経歴を持ち、赤ワインに特化したワイン造りは、ネゴシアンという枠を超えて、ブルゴーニュを代表する醸造家の一人に数えられています。極上のワイン造りのためなら金を惜しまない情熱と資金力は、時に批判の槍玉に挙げられますが、彼の造るワインを飲めば、それが僻みであることがわかります。新樽200%使用など話題に事欠かない造り手です。 |
<味わい> |
赤系果実味果実香。
バニリンオークが赤い果物に品よく混ざり、チャーミングな仕上がり。
土のイメージを飲みしつつ、ニュイサンジョルジュの新たに展開に頬も染まる。
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ドメーヌ・クロード・デュガ Claude DUGAT |
ブルゴーニュ地方ジュブレ・シャンベルタン村でトップ評価を受けるデュガは、ロバート・パーカーの大絶賛を受け、シンデレラワインのひとつとして挙げられています。日本とアメリカでの注目度が高く、特級グリオット・シャンベルタンは軽く10万円を突破するプレミアワインの代表格です。 |
<味わい> |
ミルク香が漂う黒系果実味。
滑らかなタンニンがワンランク上の味わいを醸しだす。
荒々しくなりがちな土地の個性をデュガが滑らかに仕上げている。 |
ドメーヌ・メオ・カミュゼ MEO-CAMUZET |
ヴォーヌ・ロマネ村に本拠地を置く伝統あるドメーヌ。神の手を持つ男 天才アンリ・ジャイエの後継者の一人であり、日本でもフィーバーしている話題の造り手で、一流のフレンチレストランがそのワインリストに常時載せておきたいつくり手のひとり。今回のニュイサンジョルジュ・ミュルジュはヴォーヌ・ロマネ側に位置し、アンリ・ジャイエを世界のヒノキ舞台に上げた畑であり、この村の偉大な畑のひとつです。 |
<味わい> |
濃縮感に圧倒的な力の差を見せ付けている。
いつまでもへたらないポテンシャルの高さは、今宵随一。
あふれでる果実味は外側にも内側にも力をみなぎっている。
世界のトップ評価を受けるに納得のワインである。
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ドメーヌ・ジョセフ・ロティ Joseph ROTY |
ジョセフ・ロティはジュブレ・シャンベルタン村の重鎮であり、アルマン・ルソーと並び、この村の代表格。私が訪問したときは、あいにく饒舌なロティ氏は不在で、代わりに優しいロティ婦人からすべてのワインをテイスティングさせていただいた。今回はロティのグランクリュからシャルム・シャンベルタンをご紹介。このワインはロバート・パーカーの賛美を浴びて日本での入手は非常に困難です。 |
<味わい> |
熟成の極み。
黒系果実の滑らかな味わいは、飲み手の肩の力をほっと抜かせてくれる。
球体に近い充実した味わい。シャルム=チャーミングの名前のとおりの女性的なワイン。
ブルゴーニュの熟成したワインだけがたどりつける世界観。 |
コトー・ド・レイヨン 1982 |
ロワール川流域のアンジュ地区から。創業1787年の名門トゥーシュ家秘蔵のワインで、1982年という偉大な年の甘口ワイン。ぶどう品種はシュナンブランで、遅摘みによって得られる貴腐果を醸造して造られています。フランスワインの奥深い魅力に酔いしれながら、ボルドーのソーテルヌ系の甘口ワインとはまた違う趣をお楽しみください。唯一の弱点は日本での入荷が非常に厳しいことです。 |
<味わい> |
さわやかな甘口。
草をイメージする緑の風が吹いたような爽快感に、こびない甘みが加わる独特の味わい。
酸味もしっかりしていて、ただ甘いだけでない喜びが伝わってくる。
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