第1回 in 恵比寿

日 時 2003529()

時 間 19:30-23:00

場 所 恵比寿駅周辺某所         

主 題 ワイワイ飲む。


 ブルゴーニュで大変お世話になったフランス人の某氏が来日され、氏を囲みつつ某氏の友人たちとの宴が始まった。日仏英米のナイスな人たちとの宴は大いに盛り上がったのだった。セミナーではないので、この場で紹介するのも憚れるが、ワインのレポートの場所がないのでここにしようと思う。

ワインリスト
ワイン 造り手
N.V. シャンパーニュ
2000 モンタニー1級
2000 オート・コート・ド・ニュイ・ルージュ
1997 ブルゴーニュ
2000 ブルゴーニュ
モエ・エ・シャンドン
シャトー・デュ・キャリー・ポテ
デビット・デュバン
ドメーヌ・ユベール・ド・モンティーユ

ドメーヌ・フランソワ・パラン

当日の模様 (ダイジェスト版)
N.V. シャンパーニュ・ブリュット・アンペリアル
 モエ・エ・シャンドン社の定番中の定番で、その味わいは広く知られているので特にレポートすることもないだろう、ということで割愛しよう。しかしシャンパンで始まる宴はいい感じなのである。乾杯はシャンパンから。定番のすばらしさがここにある。
 

2000 モンタニー・1級
 薄い金色はエッジが少しみどりがかっている。香りは閉じていて、かすかに柑橘とハニー香がする程度。本来はACを超えたパワフルさが特徴なはずだが、今宵はACの底辺にめり込んだ感が否めない。しかし味わい的にはミネラル分を感じ、そら豆に振られた塩との相性もバッチシだった。リッチ感はないが、安っぽさもない。微妙な位置にあるワインながら、その落とし所さえきっちり見極められれば、レストランでの定番として大いに役立つことだろう。 


2000 ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・ルージュ
 軽いテーストながら、新鮮な黒系果実味がリッチ感をそそらせる。このクラスは造り手のピンきりが激しく、当たり外れが多いのである意味難しさもあるが、今宵はバッチシだった。滑らかな味わいは、しっかりとした果実味に支えられ、雑味のない端正な味わいは、食中酒としてその役割をいかんなく発揮するところがいい。  


1997 ブルゴーニュ
 モンティーユの名作。枯れかけた果実味が絶妙のバランスで飲み手を誘惑してくる。かつてガチガチであったであろう果実味がゆったりと解ける様はいい感じ。うまみ成分もじわりと伝わってくるので、口の中で長く楽しめる逸品だ。いずれにしてもお手ごろ価格でモンティーユの熟成感が楽しめるのだから、これは断然買いである。 


2000 ブルゴーニュ
 赤系果実味ベースで、かなり軽いテースト。複雑みはあまりなく、やや単調。本来ならば、モンテーユの後に飲むのではなく、赤の最初を飾る立場にありつつも、いろいろあってここで登場
(1999の別の造り手のブルゴーニュの予定が在庫切れが判明したため)。AFグロの旦那ということで、若干の期待もあったが、まあここでは多くを語らず、食事に集中しようではないか。オリーブオイルと白ワインを使った海鮮系パスタにはよく合う。しかし鴨には完全に根負けで、少しばかり残念な結果となった。
 

まとめ
 今宵のテーマはワインのテイスティングではなく、国境を越えた楽しい食事会。参加者の酒量と予算がよく分からなかったので、ワインは5000円代のものを中心にセレクトしてみた。ACブルゴーニュクラスでもこれだけ味のバリエーションがあり、それぞれに楽しめるので(フランソワ・パランだけ本来の実力を発揮できなかったが)、ブルゴーニュの裾野の広さを思い知る絶好の機会であった。





 次回は未定ですが、7月に再来日されるので、ぜひ。


以上




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