日 時 2003年7月17日(木)
時 間 某時刻
場 所 ザ・ジョージアン・クラブ
主 題 グランメゾンで味わう至福のひと時
参 加 満員御礼
案内役 にしかたゆうじ
去る7月17日に都内某所にてスペシャルワインセミナーを実施しました。メインディッシュのイベリコ豚の感激にしつつ、その興奮も覚めやらなかったりします。デュガ・ピィの特級ワインをグランメゾンで味わうことができるとは、一生できない夢だと思っていたのに、実現してしまいました・・・。
ワインリスト |
ワイン |
造り手 |
N.V. シャンパーニュ・ブリュッ
1998 ブルゴーニュ・アリゴテ
1997 ブルゴーニュ・アリゴテ
2000 モレ・サン・ドニ・ブラン
1995 ジュブレ・シャンベルタン クールドロワ
1993 特級シャルム・シャンベルタン
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エグリー・ウリエ
ドメーヌ・アルノー・アント
ドメーヌ・コシュ・デュリ
ドメーヌ・デュジャーク
ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ |
味わい
エグリー・ウリエのシャンパーニュ
芳醇系シャンパーニュ。トースト香、燻し香とも上品で、重みのある優雅な味わい。
1998アリゴテ アルノー・アント
あまくミルキーな香り立ち。アリゴテ特有の酸っぱさを感じさせず、しかししっかり酸味を味あわせるところがにくい。前半の強烈インパクトが印象に残るが、後半やや単調になるところはやむを得ないところである。クリーミーなアリゴテ。すばらしい。
1997アリゴテ コシュ・デュリ
前半戦の燻し香含みの質感のある香り立ちは、アントのミルキーさに一歩出遅れた感はあるが、それでもポテンシャルの高さはさすが老舗の味わいであり、コシュデュリが世界の頂点に君臨する理由も分かるというものだ。アリゴテを世界のトップレベルに押し上げる実力に脱帽である。そして両者の飲み比べは、本当に楽しい作業だったりする。甲乙つけるのではなく、その個性を味わいたいところだ。
2000モレサンドニ・ブラン デュジャーク
穀物のニュアンスを感じさせつつ、クリーミーな味わい。タニックさを持ち合わせ、それでいてシャープな酸も心地よい。時間が経ってもへばらないポテンシャルの高さもすばらしい。白ワインではあるが、さすが赤の銘醸地モレ・サン・ドニだけあって相当赤のニュアンスを感じさせる一品だ。
1995ジュブレ・シャンベルタン クールドロワ デュガ・ピィ
抜栓後カラフェに移して2時間後。熟成感を感じさせる乾き気味の土、干しイチヂク、赤系果実が心地よく、一瞬するりと入る喉越しと、滑らかな味わいは、細胞の一つ一つに染み込む感覚で、まさにクラシックな味わいそのものである。幾分酸味が強調されているが、飲み終わった後に留まり続ける余韻と、押し戻ってくるバックテーストにほろほろなのである。
1993特級シャルム・シャンベルタン デュガ・ピィ
抜栓後デカンタして3時間。デュガ・ピィのシャルム・シャンベルタンは一瞬何も味を感じさせずに喉を通過した。滑らかなタンニンと心地よい酸味と柔らかいアルコール感が、あたかも球体のような印象を持たせつつ、水のごとく喉を通過するのだ。しかしである。ここからがデュガ・ピィ節全開。うおおおと津波のごとく押し返されるうまみ成分に心も身体も喜びを隠せない。そして細胞レベルで染みるうまみ成分に肌も尋常ならざることを察知している。決して力強いわけではなく、けっして弱くもない。しかし、ここにブルゴーニュの官能的な世界が大展開されている。大感動なのである。もう戻れないおいしさ。そんな印象すらある。
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なお9月はまた場所を代えて、そして12月に再び・・・
以上
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