ペプシはいつまで続くんすか (2000/12/16)
 

 ペプシマンシリーズの大成功を受けて、ペプシのおまけシリーズが終わらない。今回はディズニー映画のDINOSAURダイナソー・シリーズが店頭に並んでいる。13種類あるらしいが、今回のシリーズは袋が一部スケルトン仕様のため中身が見える。怪獣たちの頭をキャップに刺すタイプである。とりあえずお約束として一本買ってみた。
 しかし何もときめかない。前回のモンスターシリーズも同様だが、私は既に飽きている。立て続けに出すおまけシリーズではあるが、こう連発されると興ざめである。アメリカナイズされたリアルな人形も、そのリアルさゆえ馴染みにくい。漫画的な要素がないからだろうか。ペプシマンシリーズでみせたコミカルさというか、笑わしてナンボの世界がなく、単なる人形集めという印象をもってしまう。
 ペプシのおまけ商法の成功を受けてか、ペットボトル飲料におまけがよくつくようになった。キーホルダーやおみくじ、携帯ストラップなど枚挙に暇がない。確かに同じ炭酸飲料ならおまけ付をついつい買いたくなる。その気持ちはわからないでもないが、それでも度が過ぎると、またかという思いもある。
 ペプシのジレンマもここにあるのだろう。おまけは止め時が難しい。おまけがなくなったとき、久しぶりにコカコーラの方を飲んでみるかという気持ちにもなるし、第一、冷蔵庫や台所にはペプシが山積みという家庭も多いはずで、単なる飲み物としての購買意欲は掻き立てにくい。おまけを続けない限り製品が売れない。
 映画のキャラクターグッズは映画の興行とも結びつき、タイアップしやすいのだろう。映画の宣伝効果として毎日一度は行くコンビニにキャラクターグッズがついていれば、映画への関心も強まり、飲料メーカーと映画会社双方に利益をもたらしそうだ。
 しかし、そのネタが尽きる前に私のように飽きてしまった消費者も多いことだろう。
 ペプシはその営業方針をいつまで続けるのか。延々と続けばその宣伝効果は強力だと知れるし、おまけがなくなればおまけ商法の限界も知ることができるだろう。清涼飲料水業界は製品の個性を強く打ち出しにくいのかもしれない。品質・鮮度・価格・そのどれもが均一化したために、おまけの有無でしか差別化が図れないのだろう。コンビニという限られたスペースでいかに自社製品を目立つところに置かせるか、知恵比べの時代でもある。なんだか今回のおまけがつまらないぞ、と言いたかっただけなのに大げさな言い回しになってしまった。反省である。
 私の言いたいことはただの一点である。何より私を魅了するおまけをつけてもらい。そうすればまた箱買いしちゃうよ。次のペプシの展開に注目してみよう。

以上

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