公立高校入試問題 (2003/02/20)

 
 昨日の新聞に神奈川県の公立高校の入試問題とその回答が載っていた。大学入試試験の外国語科目に韓国語を提案するものとして、興味があったので、ちょいと問題なんぞを解いてみた。

 まずは英語。最近の中学生は、携帯電話が当たり前のようだが、入試にも携帯電話の漫画が登場し、そのコマから答えを導き出すという問題があった。質問自体に三コマ漫画があるのも驚きだが、登場人物が携帯電話でやリ取りする姿にも時の流れを感じたりする。答えは待ち合わせのスーパーが違うから友達に会えないというものだが、出題者もいろいろ知恵を絞っているようだ。絞っているといえば、他の問題も面白い。市内にある四つの図書館の蔵書数、図書館までの移動時間、開館時間、コンピュータの利用可能状況などが一覧になっていて、そこから自分たちのニーズにあった図書館を探したり、あるいは、家族の年齢から博物館の入場料金の合計を求めたり、箱根に行くためにインターネットで情報を集め、最適の電車を探したりと、盛り沢山だ。まじめに受験した中学生には申し訳ないが、今の私にも十分解き甲斐のある問題だったりする。そもそも出題者云々は設問の不備やらのマイナスのニュースの時しか表に出ないが、なかなか考えてるジャンである。

 ずいぶん前に高校入試を経験しているが、こんな問題だったかなと首を傾げつつ、結局英語は全問に挑戦してみた。試験結果を公表するのもなんだが、まずまずの成績だった。これなら今からでも志望校に入れるかなと思いきや、数学は完全にお手上げ状態で、理科もちょっと無理みたい。社会にいたっては、そうそうこんな問題あったよなと郷愁に耽る始末。どうやら今から高校に入りなおそうと思っても、現実は厳しいらしい。

 しかし、まだ挑戦していないが、国語の問題には秘策がある。清水義範著「国語入試問題必勝法」(講談社)を片手に、解いてみれば、結構当たるかもしれないからだ・・・。ていうか、問三の自然科学についての文章は、うちの大学の教授(その後大学長になったはず)の文章ではないか。引用されている文章は、大学の授業でテキストとして買わされたような気がしてならないぞ。商売うまいじゃん、である。

 進路を決定するまじめな試験なのに、こんなコラムを書いてて、ほんとすんません、である。ただ頭の体操をかねて、試験問題に挑戦するのも、また新しい発見があるから不思議だ。 


おしまい

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