喜びと悲しみはいつも同時にやってくる (2003/03/05)

 
 まずは喜びの方。というよりもおめでたい話について。

 某日、巷で話題の「イデミスギノ」で話題のお菓子を買おうと思い、京橋あたりまでやってきたのはいいのだけれど、ふと気がつくと、口の周りにニキビというか吹き出物というか、そんな物が顔面に出来ており、不摂生な食事がいけないのかと反省しつつ、今日は甘いものはやめようと決意した。例のブツは次回に先送りとなってしまったが、まずは健康第一だ。ここまで来たついでといっては何だが、ワインでも物色しようかとなじみの某店に行ってみた。某店には半年振りだったが、親しくさせてもらっている某女史も働いていたので、何気なく挨拶すると、「私、結婚しました」との第一報を受けた。え。思わず胸のネームプレートを覗くと旧姓のままだった。半年前に一緒に飲んだときは、彼氏云々の話はこれっぽっちも出なかったのに、突然だなと思って、ちょっとびっくり。なんでもお相手は、最近通いだしたスポーツジムのインストラクターとのこと。なんだそれ。そんな絵に描いたような出会いがあっていいのかと思いつつ、「結構電撃です」との本人の弁も幸せそう。満面の笑みで答えられると、深くを追求するのも憚られ、携帯ながらカメラにその笑顔を頂くことにした。「今月一杯で退職するので、会えてよかったです。携帯代えて連絡先わからなくなってしまったので」と言われ、そうかもう○○チャンも人妻かと感慨も深くなったりした(某女史は、女性にちゃん付けで呼べる数少ない女ともだちだったりもする)。新しい連絡先など聞きながら、旦那さんもお酒好きとのことで、近いうちにお祝いの会を開こうということになった。彼女は話の途中で、レジ待ちのお客様の方へニコニコしながら去っていっき、レジ待ちの客の列も長くなりそうなので、私はしかたなく手を振ってその店を出た。レジ打ちの合間にぺこりと挨拶をする彼女の笑顔が印象的だった。そうか結婚か。おめでとう。お祝いには何を飲もうか。またおいしいワインを飲める理由がひとつ見つかったぞ。と、これが喜びの話。

 店を出て携帯に新しい連絡先と顔写真を登録していて、ふと気がついた。彼女はむちゃくちゃ美人だった。こうして改めてしみじみ満面の笑顔を眺めていると、逃した魚は大きいというべきか、隣の芝生は青いというべきか、灯台下暗しというべきか、油断していたというべきか、彼女のサインに気がつかなかったというべきか、そんなものそもそもなかったというツッコミにボケつつ・・・。あーあ。これ以上書くのはやめにしよう。悲しくなってくる。こうして、また一人私の元を去っ・・・。


おしまい


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