広島を巡る冒険 総集編 (2003/03/21) |
ある日、広島でのワインセミナーの前後に広島名物うまいもんツアーが開催されたので、参加してみた。
お好み焼 広島風お好み焼は、どこで食べるべきか。その答えは、「いつものコラム」的には決まっている。JR広島駅の駅ビル2階の「麗ちゃん」がそれである。レストラン街にはいくつものお好み焼屋さんが入っているが、なぜかここだけ繁盛していて、よその店舗はまったく人気がないのが不思議だ。少し離れたところに「麗ちゃん」2号店もあるのだが、こちらも当日は人影はまだらで、何でこうも繁盛に違いがあるのか不思議だったりした。一説には、使われているソースに違いがあるとのことだが、まあいずれにしても「麗ちゃん」に腰を下ろしてみた。ががが、おかしいぞ。おいしいぞ、ではなく、おかしいぞ。今回のお好み焼には以前のような感動はなかったと白状せざるをえないのだ。なぜだろう。ソースもたっぷりつけて、2時過ぎだというのに賑わう店内にして、なぜだかおいしくない。自分の体調のせいかもしれないが、この豪快ともいえる味わいに、少しだけピントがぼけた感が否めない。繊細な味に趣向が移動して、その分歳をとったということだろうか。ただの焼きそばを食べているような気もしないでもなく、んんん。これは次回の広島めぐりの宿題にしておこう。 牡蠣 広島名物といえば、牡蠣だろう。そこで市街中心部の「酔心本店」に行ってみた。ここは釜飯で有名なお店でもある。この店を一言で言うのなら、社員旅行できたかもしれない、だ。団体さん御用達のような店構えは、お座敷数40を数え、ビル丸ごとこのお店のようで、隣に別館もあるから相当規模もでかい。掘りごたつ式の個室に通される。8名用で、ゆったりと座れ、完全な個室のため、なんだか親戚筋の法事の帰りや今ひとつ乗り気のしない社員旅行の食事時に寄れれば、まさにぴったしという雰囲気ではある。釜飯を三種類頼み、それぞれ小分けして食べる。うまい。海鮮系3品は、薄味ベースで、ちゃんとおこげもあり、なかなかおいしかったりする。牡蠣はシーズンをはずしていたので、この店の自慢料理という「タタキ」を注文。この牡蠣のタタキ、一言で言えば、牡蠣の餃子風味。悪くないが、焼き餃子みたいだった。大抵この手のチェーン店は、今ひとつぱっとしないものだが、「いつものコラム」的には、ちょっと壺にはまったような感もあり、意外に安い価格設定と、意外にうまい味わいと、お茶目な女性(熟女系)従業員のちょっとした仕草など、まさに意外に面白いかもしれないお店だった。のんびりしたいときにお勧めかも。 ビストロ ビストロ・ルイーズは、本通りを「酔心本店」の方へ歩いてアンデルセンを超え、右に曲がったビルの2階にある。ここはまつに地元御用達的である。料理は普通。というよりも博多うまいもんツアーをこなした後で、相当胃疲れしていたために、こうゆう極々普通のフレンチは胃にも優しく、精神的にも安らげたりした。(そこまでしてフレンチ食うなという説も無視できなかったりするが・・・部活は大変なのである)。正直、ワインは今ひとつどころか相当ぱっとしないが、地元の友達と、月に一回、何の気なしに、気軽にフレンチを食べるにはいい感じである。リーガロイヤル系レストラン、ベルギー大使館(だったかな?)で腕を磨いたシェフと、猫目でかわいらしい奥さんのおふたりで切り盛りされていて、アットホームなまさにビストロである。ただ当日はシェフのムシの居所が若干悪かったらしく、厨房から聞こえる食器類がガシャンと落ちる音が、ちょっとだけ残念だったかも。こういう感じのお店が近くにあったら、ワインリストの改善欲求が膨らんでしまうが、常連になっていたりするかもである。それにしても我ながらよく食うなぁ。 アンデルセン ここだけ銀座にいるみたい。某有名チョコレートショップが入っていることでも有名だが、ここのワイン売り場の品揃えもいい感じ。ブルゴーニュのトップドメーヌの銘醸系も数点あり、ちっといい感じである。高級食材を扱っているらしく、店内はまさに銀座モードだ。ここでは博多のフランス菓子16区の三嶋シェフが考案したダックワーズを食す。うまいぞ。当日、入り口付近に救急車が止まっていて、店内で貧血で倒れた女性が運ばれていった。とりあえず彼女の回復を祈っておこう。 その他いろいろお菓子類も食べたが、うまくまとまらないので、詳しくは次回の広島ツアーまでのお楽しみにしておこう。そうなのだ。広島編は博多編の超強烈なドカン級インパクトの陰に隠れ、ちょっと物足りなさを感じつつ、太くなりがちな腹回りを気にしたりするのだった・・・。 おしまい Copyright (C) 2003 Yuji Nishikata All Rights Reserved.
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