デジカメ買っちゃった (2003/04/05) |
デジカメについて。
いろいろあってデジカメを飼うことにした。ん。飼ってどうする。買うの間違いだ。今もっている(正確に言うと長期に借りている)デジカメの画素数が厳しくなり、そろそろ買え変えねば(正確に言うと初めて買わなければ)と思いつつ、どれがいいのかよく分からないので、とりあえず郊外系大手家電ショップが並ぶ国道129号線を走ってみたりした。ここは、三社がひしめき合っていて、近くにワイン本所蔵冊数で日本有数の某店が近くにあることら、たびたび訪れてはいたが、どうも踏ん切りがつかず買わないままだった。 はじめに最も海側の某店に行く。ここが最も小さく、売り場面積もコンパクトだった。店員さんに、話しかけてみると、親切に対応してもらえたのだが、遠慮がちに説明されて、あまり売る気がないのかなぁと思ったりした。あまり接客を積極的にするとかえって煙たがられるのを心配しているのだろう。デジカメに詳しくないものとして、お勧め機種を熱っぽく語られたら、それにしようかななどと思っていただけに、ちょっとがっかりで、足早に次の店に向かった。 次の店は国道の右側にあり、車を回しやすいという理由だけで、そこを選んでみた。もう一箇所は左側にあり、店舗前の右折禁止もうざかったりしたためだ。それはともかくニ店舗目へ。ここは最後に廻る予定の某店とのライバル意識も強いが、過去の経験からそこよりもやや高めの設定だった。だから値段だけ確認するつもりだった。 私のデジカメのニーズは、次の二点だった。まず乾電池で使えること。海外で使うケースが多く、電源確保がかなり重要なテーマだからだ。専用電池式は、ちょっと面倒だったりもする。そしてもうひとつは、スマートメディア対応というものだった。今使っている機種がスマートメディア対応のため、それを多く持っているためだが、ここで大きな衝撃が私を襲うのだった。店員によれば、スマートメディアは記録面が露出しているため、傷もつきやすく、今後はこれに対応するデジカメ新機種の発売はないとのことだった。現状でも対応機種は限られていて、将来性を考えると、これを機に他の記録媒体に変更した方がいいかも、とのことだった。ただそうなると、新たに媒体を買わなければならず、128MBだと8000円前後することから、機種変更はかなりの割高になることが予想された。書き忘れが、コストパフォーマンスも大切なニーズだった。 どうしようか悩んでいると、店員のお兄ちゃんが親切に、あっちの特徴はこうで、こっちのメリットはああで、そいつはどうでと、いろいろ教えてくれる。なかなかいい人が接客してくれている。素人臭い質問にも笑顔で答えられると、ここで買わねばと思ったりもする。しかし、確実にこれから行く方の店が安いはずだった。ポイントカードも溜まるし、ここで買うメリットはあまりなさそうだった。 しかし。価格が違うといっても1000円やそこらだろう。そのお金をケチるのは生き方が違うように思われた。彼のサービス代にお金を払いたいと思った。他のお客が割り込んできても終始笑顔で対応されると、私は、オチル。彼にお金を払おうと思った。ってなわけで購入する。 購入後、最後の店に行くだけ行ってみた。ここら辺が男らしくないところでもある。案の定、価格は1500円近く安かった。今なら、さっきの購入のキャンセルも間に合いそうだ。などと不埒な考えが支配的になりつつ、ここはグッとこらえて、何も買わずに外に出た。桜が満開だった。 結局、損をしたのか得をしたのかわからないけれど、個人的には、ちょっとだけいい気持ちだったりもする。このカメラを使うたびに、彼の接客サービスと笑顔を思い出し、小心者ゆえ価格の差に涙することだろう。お金で計れないものがある。そんなことをふと思ったりした。デフレ時代のちょっとした出来事。それにしても桜は満開だ。 おしまい Copyright (C) 2003 Yuji Nishikata All Rights Reserved.
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