倉敷を巡る冒険 (2003/05/29)

 
 今回、西日本をいろいろ巡る機会に恵まれ、感謝である。その中から倉敷にスポットを当ててみよう。

 倉敷は、美観地区が有名で、江戸時代さながらの街並みはなかなか風情があるものだが、「うまいもん」が最優先の巡業中は、さほど興味も示されず、美観地区のみなさんには申し訳ないと思いつつ、視線は常にご飯処に向くのであった。倉敷のうまいもんとは何だろう。倉敷訪問は三度目ながら、今ひとつ思い浮かばず、あっち行ったりこっち行ったりとを流していると、意外に「うどん屋さん」が多いことに気がついた。駐車場完備の郊外型の店舗が3つほど目に付き、そのうちの2店に入ってみた(もう1店は社員研修の張り紙があり閉店していたので、やむなく二店にとどまった)。

 アストロパークの1階にある「めん作」はうどん一杯80円を謳っており、安かろう不味かろう、化学調味料バリバリだろうのイメージが先行しつつも、空腹に耐え切れず入店。かけうどん80円がすでにカウンターの前面に用意されていたが、その分量では少ないので、となりの「中の200円」のどんぶりを取る。入り口に、うどんを温めるための湯場があり、客自らがほぐれる程度に湯通しするシステムのようだ。うどんを温め終わりカウンターに足を戻すと、そこは学食のバイキング形式のような造りで、天麩羅などのトッピングをお好みでとりわけ、レジを済ませて最後に甘口か辛口かのお汁をかけて出来上がる仕組みのようだった。

 空腹モードの私は油断していた。うずら卵のフライ、カニかま天ぷら、ごぼう天ぷらとおにぎり二個もとってしまい、しめて661円もかかってしまった。80円につられたわけではないが、意外にとりすぎて、ちょっと寂しさも募りつつ、かなり贅沢な食事とあいなった。で、肝心の味わいだが、これがなかなかいけている。本場さぬきうどんの対岸にある岡山県にとってこのうどんをさぬきうどんと呼んで言いのかわからないが、讃岐風のうどんは麺もぷりぷりしていて腰があり、汁もうまい。天ぷらもちゃんとしていて、うずら卵の衣が多すぎる説は否定しないが、なかなかイケテイルからうれしくなる。期待していなかっただけにこのおいしさはうれしい誤算だ。ただ油断すると80円の8倍以上の会計を余儀なくされるので、自らの規律を正していかないと、予算はオーバーするので注意が必要かも。

 二店目は100円うどんを謳うKookai。こちらも基本的な味わいは一緒だが、セルフ率はかなり低く、トッピングを選ぶだけでうどんの調理?自体はお店側のスタッフがやってくれるので、ちょっと楽かも。100円のうどんを頼めば、水とお茶が飲み放題で、椅子に座って食べつつ、新聞まで用意されているので、自販機で紅茶を買うより断然お得なのがうれしい。

 閉店中のうどん屋さんは、めん作の向かい側にあるので、次回倉敷攻めのときは、真っ先に行ってみようではないかと思いつつ、うどんや巡りは終わるのだった。安いだけでない、うまいうどんが倉敷にはある・・・。ところで、倉敷のうどんは、讃岐うどんなのだろうか、倉敷うどんなのだろうか。

おしまい

 移動は名車37ちゃん号にて
道中いろいろお世話になりました。

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