☆´に願いを (2003/07/07)

 
 この三日、四日ほど街中で妙に浴衣姿の娘さんたちを見かけている。愛車フェラーリ(号)を走らせていると、すれ違うバスには必ずといっていいほど浴衣の女性を見かけるし、駅のホームにも数名のグループが楽しそうに話していたりする。二十歳前後かそれより下か、あまり近寄って見つめたことがないので、あれだが、若々しく、そしてすがすがしく、そして夏らしい。しかし、なぜにこんなに浴衣姿の女性が多いのだろう、今年のブームなのだろうかと思っていると、今宵が七夕であることに気がついた。家の近所の七夕飾りをテレビのニュースで見て、ああ今年も夏がやってきたのかと思ったりしたのだ。

 七夕か。

 海開きがあって、七夕があって、花火大会があって、バーべQ大会がある。夏の風物詩。

 短冊に、願い事を書いて、笹の葉に飾りたい。今年は何をお願いしよう。って毎年いつも願いは一緒。

 今年もおいしいものが食べられますように。そしてなぜだか太りませんように。

 ふと気がつけば願い事は初詣と同じだ。それしかないのかよという自分ツッコミにメゲズ、こんな虫のいい願いごとは、星にではなく、虫に願う方がイイのかなあと思う七夕の風景だったりもする。


おしまい


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