ひそかな楽しみだったのに (2003/09/06)

 
 最近、車(フェラーリ(号))で移動する機会が多くなって、休憩がてらコンビニによる回数も増えている。

 コンビニでの楽しみは、なんといっても焼きそばパンだ。油っこいとは知りつつも、ついつい買ってしまうのが焼きそばパンで、焼きそばは、なぜにパンと挟むとおいしいのだろうと思いつつ、ハンドルを握り締めたりする。大変お行儀が悪く、運転しながら食べたりすると、よくこぼす。先日もオートマのPレンジの先にある隙間に焼きそばが入ってしまい、ボールペンの先でつまみ出そうとしたが、逆に押し込んでしまい、ミッションの中に落ちてしまった。大丈夫なのだろうか。大丈夫だろう。大丈夫であってくれ・・・。

 ところで、同じコンビニなら焼きそばパンは、どの店舗でも同じ味がする。オムレツ風の高級焼きそばパンと、ノーマルなそれを二種類用意しているところと、スタンダードな100円程度のそれをラインナップに加えているところがあるが、系列が同じだと都県が違えど、種類も味も同じで、途中で飽きてしまうのだ。短期間にコンビニに集中して行ったために飽きてしまったのだろうか。愛しの焼きそばパンを避けて、違うお惣菜パンを買うのは寂しいなあと思いつつ、ふと思う。

 自然派食品マイブームにあって、味付けの濃い焼きそばパンが、飽きる飽きないのレベルではなく、そもそも縁のないものになりつつあるのかもしれない、ということだ。素材を生かし、薄い味付けのおいしさを知ってしまうと、意図的な味付けの食品が遠のいていく。私の今の食に対する考え方は、「アメリカナイズされる前のいわゆる戦前の食事に戻ろう」であるため、必然的に濃い味付けで、賞味期限長めの化学調味料ビシバシ系食品は、食べられなくなっているのだ。

 大好きだったコンビニの焼きそばパン。「牛乳に続いて、おまえもか」の心境に、少し戸惑ったりする・・・。


おしまい


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