毎週木曜日の午後10時からTBS系列で放送中の「マンハッタンラブストーリー」が面白い。話題の宮藤官九郎の脚本は、ブルゴーニュ魂的にも著しく共感するところがあり、コーヒーにこだわる松岡昌宏扮する店長の煎れたてのコーヒーを飲んでみたくなったりする。かつてこれほどまでに小泉今日子を美しく演じたドラマはあったであろうかと思いつつ、オヤジになってしまったキョンキョンもまたいい感じなのである。

　しかし、この番組と同じ時刻にはフジテレビ系で「白い巨塔」が放送されている。フジテレビの社運をかけた山崎豊子の傑作が相手では、視聴率的には全く歯が立たなさそうだ。全くもって巡り合わせが悪いとしか言いようもなく、かわいそうな裏番組かもしれない。(我が家のビデオも「白い巨塔」にセットされてたりする・・・)

　とにもかくにも不幸な状況下での放送だが、宮藤官九郎が書く脚本は、私のバイオリズムにも合いそうで、ちょっといい感じである。

　そして、その直前に放送されている「エ・アロール」には某天才演出家がキューを出しているので、二時間ぶっ続けでテレビに釘付けになろう、である。


おしまい


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