ラスト・サムライ (2003/12/10)

 
 某日。トム・クルーズ主演で話題の「ラスト・サムライ」を観賞した。個人的にあまりハリウッド映画を見なくなって久しいが、なにやら興味を引かれるものがあり、気軽な気持ちで映画館へと足を運んだのだった。

 話の内容については、まだ見ていない人の楽しみを奪ってしまいそうなので、書けないが、なかなか面白い映画だった。「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」「仮面の忍者赤影(再放送)」を見て育った世代としては、あの殺陣や合戦のシーンはとにかく圧巻である。ハリウッドならではの迫力さと、最新の音響効果に、その場にいるような恐怖さえ覚えたりする。

 やはり映画は映画館で見るのが、一番だなあと思う。何が違うって「音」の臨場感が違う。特に印象的な「音」は、合戦の最後で、最新式の機関砲が極めて機械的な音を出しながら砲弾を浴びせるシーン。あの音には、命の儚さに戸惑いながら、震えが止まらない。そしてその後の無音のシーンでは武士道の最後に思わず目頭も熱くなったりした。

 ラストシーンには賛否両論あると聞くが、この映画がやはりハリウッド映画なのだと思う。日本人の歴史観からはあのラストシーンには違和感を覚えるが、「ドラゴンクエストV そして伝説へ」を夢中になってやった世代としては、Aボタンを押したくなるような親近感も覚えたりするから面白い。ていうか、そのまんまという説もある。

 いずれにしてもなかなか面白い映画だったので、久しぶりにもう一度同じ映画を見たくなるこの頃だったりする。


おしまい


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