プール (2004/03/27)

 
 某日、ひさしぶりに隣町のプールに泳ぎに行った。

 いつもは混んでいるそのプールは、金曜日の夜だったためか、意外に空いていて、何を思ってか久しぶりに遠泳に挑戦したりした。ごみ焼却施設に隣接する温水プールは結構混んでいるので、私のような遅いスイマーには遠泳はちょっと難しく、プールの真ん中に用意された遠泳コースを水泳部出身者と思しき逆三角形の体つきをした人に混じって泳げるほど早くは泳げないので、のんびり平泳ぎが出来るのは、決まって空いている日だったりする。

 200メートルのターンをしたときに、かなり疲れているぞと思いつつ、500メートルくらいまでは泳がないとシャレにならないかもと思い、我慢して何とか泳いでみた。体力が相当落ちているなあと実感し、これ以上スピードに期待すると、溺れているのか泳いでいるのか分からないかも、などと思いながらかなりのスピードダウン。のんびりモードにして何回かターンを繰り返すうちに、アドレナリンが放出されたのかどうかは分からないが、泳ぐのがふと苦ではなくなってきた。これがランナーズ・ハイなのだろうかと思いつつ、平泳ぎは続いていった。

 遅いが、いい調子で泳いでいたが、そろそろ50分に一度の一斉休憩かなあと思い、惜しまれつつ泳ぎをやめると、途端に私の背中の首筋から肩甲骨辺りが熱く火照ってくるではないか。そうそう。この火照りが気持ち良いんだ。温水プールとはいえ、ただ入っているだけならヒンヤリする温度に背中の火照りが気持ちよい。泳いでいる時には感じないこの火照り具合が快感なんだと思いつつ、もう一度泳ぐ体力など残っておらず、私はその夜放送予定のルパン三世「カリオストロの城」を見るべく(推定37回目)、温水プールを後にしたのであった。

 たまにはプール。いいもんである。

 クラリスもよかった・・・。


おしまい

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