やせない理由 (2004/05/25)

 
 最近、全然やせないなあと嘆いている。

 理由には、かなり思い当たる節があり、これから夏に向けて、かなりやばいと思ったりする。

 たとえば、某日。家の近所に出来たパスタとピザの専門店で夕飯を済ませるものの、60席近い開放的な店内と若年層をターゲットにしたと見られるトロピカリーな装飾と、某テレビ番組で資金調達したという話題性があいまって、かなり前から気になっていたお店にもかかわらず、ピザはお菓子みたいな味で、カルボナーラもおこちゃま風味で、どうも食べた満足感がなく、味そのものよりも、そのコンセプトの勝利的なお店と確認しつつ、これではせっかくの夜が終わるに終われないということで、駅向こうの塩ラーメン専門店に「大盛りラーメンは出汁とカンスイのバランスが崩れるので、不味くなるから注文しない方がいいよ」と、全くもって正直な忠告をしてくれるラーメンを食べに車を走らせたりするもんだから、結局は夕飯を二回食べることになり、これではやせないどころか太る一方なのである。

 たとえば、某日。夕飯を食べ終えたころに、遠くの友より近所まで出張でやってきたとの連絡が入り、美味しいものを食べたいとのリクエストに答えるべく、家の近所の評判のお店(グランメゾンのサービスと料理をカジュアルに食べさせてくれる名店で、フランス料理の起源を知る上で欠くことのできない史実、たとえばトロイの木馬のエピソードを語らせたら日本一の情報通がオーナーのお店で、ワインセミナーも開催中の某店)を紹介したい衝動に駆られるのは、無理もないことで、某氏に某農園直送のおいしい野菜料理やフレンチの真髄を極めるウサギ肉などを薦めつつ、某氏の食べる姿をつまみにして、グラスシャンパンでも飲もうと思いながらも、結局は一緒に自分でも食べてしまうからに、これではやせないどころか太る一方なのである。

 たとえば・・・。駄目だ。思い当たる節が多すぎる・・・。


おしまい


目次へ    HOME

Copyright (C) 2004 Yuji Nishikata All Rights Reserved.