トムヤンクン セットの落とし穴 (2004/07/10)

 
 某日。腹が減ってはみたものの、冷蔵庫には何もなく、仕方がないので先日、知り合いに紹介されて行った茅ヶ崎某所の輸入雑貨屋さんで購入したタイ産のトムヤンクンセットに手を伸ばしてみた。完成予想図の写真が前面に貼られた透明な容器に入ったそれは、かなり厚ぼったく、夏の暑さ対策は、辛さでもって制圧しようとの目論見も計算しつつ、封を切ってみることにした。

 中には トムヤンクンペーストとチリーインオイルとドライスパイスセットとスパイスを入れる布袋があり、一袋で二人分ということなのか、ナンプラーのパックは2つ入っていた。日本語で書かれた説明書の通りに、800ccのお湯を沸かし、袋に詰めなおしたスパイスを入れ、3分ほどコトコト煮込んだ。トムヤンクンのあの香りが漂い始めたので、いい感じだと思いつつ、ペーストやらオイルやらを入れ、説明書にあるエビとシメジを探した・・・。

 ないよ。そんなもの。

 あちゃっ。やってしまった。てっきりインスタントのトムヤンクンだと思っていたが、実はスープだけだったのだ。写真にはエビとシメジがたっぷり入っているのに、よくよく読めば本製品には含まれていないという。やってしまった、である。

 ここまで煮込んで具がないとは・・・。スープだけで800ccも飲めないぞ。しかもちゃんと辛い・・・。

 仕方がないので、炊飯器からご飯をよそって、なぜだか知らないけれど、トムヤンクンのおかゆが出来上がった。なるほどスパイス香はトムヤンクンそのもので、絶妙な辛さを堪能させてくれるが、どうもごはんしか入ってないと、何ともおさまりが悪いみたい。まあ、いいかと思いつつ、次回からはちゃんとトリセツ読んでから購入しようと思ったりする夏のある暑い日の出来事だった・・・。

 でも意外に辛味は本格的で、ちゃんと作ればもっとうまいかも・・・。


おしまい


目次へ    HOME

Copyright (C) 2004 Yuji Nishikata All Rights Reserved.