西麻布の雰囲気を平塚で (2004/09/11)

 
 昨夜、湘南・平塚で話題のスローフードのお店「nonona」さんで素敵なひと時を過ごさせてもらった。

 野々菜と書いてnononaと読むこのお店は、ご主人の奥さんの鶴の一声で命名されたとのことで、平塚駅南口より海側にしばらく歩いた某バーの2階にある。巷のその評判のよさから、一度は訪ねてみたいと思いつつ、ついついご縁がなかったのだが、念願かなって予約の運びとなったのだ。「にっぽん料理」と銘打たれた店内は、6席分のテーブル席とカウンター席が、コンパクトに収められ、お洒落なすわり心地のよい椅子が妙にマッチしつつ、十五夜が似合いそうな和の雰囲気と、学生時代のお洒落なアパートのロフトチックな佇まいが、何か新しい融合を感じさせる装いだった。料理はスローフードだけに、遅めに出てきてゆっくりと食事を楽しめるスタイル。一皿ごとの量はそれほど多くはなく、価格もこの辺りの相場を見れば高めの設定のようだが、丁寧な仕事のご主人と気配りのきく女性スタッフとのコンビネーションも悪くなく、お出汁系のやさしい味わいは、ほっと心も休まりそうである。(しかし、ココでおなか一杯にしようとすると、ちょっと会計が怖いかも・・・。なのでお酒を飲みながら、軽くニ品、三品程度がいいかもしれない)

 ここは、どこかのお店に似ている・・・。

 あ。週刊ポ○トの最後のページを彩る料理コーナーを担当されている某氏の妹さんが経営する西麻布某所の表札も何もでていないビルの数階にある和食のお店「○○」さんに似ているかも、なのだ(これではなんだか分からないなあ・・・。しかし細部にこだわると、だいぶというか、かなり違うような気もしないでもないが・・・。んんん。やっぱりちがうかな。そこが西麻布と平塚の違いかも・・・。でも両方とも、いい感じなんだなあ。それは好みの問題なんだろうなあ・・・←独り言多くてすみません。)

 平塚駅は、線路の山側に繁華街が賑わう夜の街でもあるが(最近は国際色も豊か)、南口は閑静な住宅街でもあり、地価も高めで、線路の向こう側とはかなり装いを異にする街並み。平たく言えば、夜はとても静かなのだ。場所も海へと続く大通りからは数歩ながら内側に引っ込んでいて隠れ家的。静かな街の一歩入った二階の和食。ここは知る人ぞ知る人が、密かにこんな店もちょくちょく利用しているんですという感じのお店であり、喧騒な昼に耐え、夜くらいはしっぽりと決めたい時に「もってこい」なのだろうと思う。はまれば、かなり、はまりそうなお店で、全品制覇の夜も近づくのだろう。

 残念ながら、というかなんというか、お昼は予約のみの受付とのことで、お昼にぶらりと寄ってみる・・・は難しそうだが、ちょっとお金まわりの良い夜に、そっと訪ねてみたいお店なので、こんども内緒に訪ねてみたいと思うこの頃だったりする。


おしまい

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