ウインカーの位置 (2004/10/28)
 
 先日のフランスひとり合宿では、レンタカーを借りて、ブルゴーニュ各地を走り回っていたが、そのときの習慣がまだ日本に帰ってからも抜けないことがあり、ちょっと困っている。それは車のウインカーとワイパーの位置関係だ。

 フランスは右側通行の国で、車の左側にハンドルがついていて、ウインカー(方向指示器)のレバーは左手で操作し、ワイパーは右手に引っかかるようになっている。かたや日本車は、左側通行で、ウインカーは、右手で操作し、ワイパーは左手側についている。運転席の位置はこの際置いといて、日本車はハンドル周りのウインカーとワイパーが逆についていてるので、とても違和感があるのだ。日本の交差点を曲がりつつ、なぜかワイパーが作動するのも頻繁に発生し、僅かなフランスでの運転が、日本でとても大きな後遺症として残ってしまったのだ。

 しかし、車について詳しい某氏に寄れば、日本と同じ左側通行の国々(イギリス・オーストラリアなど)でもウインカーは左手で操作するようになっていて、日本だけが特殊な位置にあるとのことだった。そうすると、私の誤作動は、後遺症ではなく、人間工学的にみても、自然な振る舞いなのではないかと思えてきた。

 明らかに方向指示器は左手で操作した方が、運転がしやすい。どうして日本だけが、ねじれ現象を起こしてしまったのだろう。その解明はしようとは思わないが、日本で右・左折するたびに、ワイパーが動いてしまっても、それはそれで外車慣れしたわけではなく、人間工学的に、何とも戸惑ったりするのだった・・・。僅かな期間のフランス国内での運転が、長年慣れ親しんできた日本国内での運転に支障をきたしている。これは困ったことだ。

 とはいいつつも、わがフェラーリ(号)のウインカーは、どっちについているんだっけ・・・?


おしまい


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