51という名のレストラン (2004/11/06) |
相模湾沿岸警備隊の任務は、素敵なレストランですばらしい人(たち)と美味しい食事をすることにあるので、日夜、小田原の中華料理「葉ちゃんの味」(いつもすみません・・・)、大磯のフレンチレストラン「espace oiso」(来週お邪魔します・・・)、平塚の我が家的存在「ブラッスリーHxM」(ma maison または、部室という説も一部に流布してしまった・・・。この場を借りて感謝です)、や同じく平塚で和の「nonona」(おとといの晩、お世話になりました・・・)、藤沢の天婦羅「藤よし」(ちょっとご無沙汰かも・・・)、鎌倉の「パパ・ノエル」(再来週よろしくお願いします・・・)などに通いつつ、痩せない理由に暇がなかったりする。そして今回、相模湾沿岸警備隊の盲点的存在の茅ヶ崎に新たなるお店を発見してしまったからに、しばらくは茅ヶ崎通いもいいかなと思ったりする。(また別件で、茅ヶ崎に良い感じの老舗旅館も発見しています・・・。)
「51」と書いてサンカンテ・アン(フランス語)と読むそのお店は、今年になってオープンした新しいお店で、店名はサービス出身のご主人がちょうど51歳だったことに由来するという。「イチローの背番号と同じなんで、ちょうどいいかと思いまして」と気さくに答えてくれるご主人は、ダンディで、地元の主婦層に圧倒的に支持されていそうな、カッコいい人である。麹町の某オー・グー・○○・ジュールにも似たオレンジを基調とした暖色系の店内は、某店よりも幅が広く、壁にはチェロ弾きの絵画があり、センスもよく、ゆったりと座れる余裕が嬉しくもあり、テラス席も数席分用意されているので、休日にのんびりと食事をするのもいいかもしれない。 その日は、お昼時にお邪魔したが、ほぼ満席状態で、予約をしていかなかったら危ないところだった。茅ヶ崎マダムたちに囲まれつつ、昼間でも夜メニュも用意できるとのことで、4500円(ん。4800円だったかも・・・)のコースを頼む。ワインリストも拝見するが、シャソルネイなどの自然派ワインが非常に良心的に価格帯で用意されていて、今回は都合により、リースリングのグラスワインしか頼めなかったが、次回はちょっといろいろ楽しみたいと思う。 料理の詳細についてはここでは触れないが、茅ヶ崎の地のものの魚と野菜をふんだんに使った料理は、繊細さを持ちながらも時に大胆で、気持ちオープンキッチンな厨房には、オーナーとそんなに年齢も離れていないだろうと思われる男性が二人、いそがしそうに自慢の包丁を振るっていた。味わいにはサプライズな要素も盛り込まれながら、お出汁が効いて、とても美味しく、量を減らせば、毎日でも食べられそうな、そんな味わいが好印象だった。 サービスは、オーナーがその出身ということで、安心感があり、お客様の呼びかけにはすぐさま対応しつつ、裏方的な、ある一線をもった適度な距離感を保っているところも、個人的に好みなサービスだったりする。呼べばすぐ来てくれて、料理の質問にも嬉しそうに親切に答えてくれるが、こちらから呼ばなければ、不用意に話しかけられることもない。この絶妙な距離感は、オーナーのオーラとも共通項があり、お店のコンセプトに反映しているのだろう。過剰になりすぎず、それでいてゲストをもてなすホストのよき相談相手となってくれそうなのだ。 定期的にでもお店に通えば、いろいろ楽しくなりそうな気配を感じつつ、茅ヶ崎の住宅街にこんな素敵なレストランがあるなんて、ついぞ気がつかなかったが、湘南の貴重なお店として長く繁盛してもらいたいと思ったりする。ただひとつ、気になることがあるとすれば、デセールに出されたタルト・タタンが適温に温かく、隣に置かれたバニラのアイスクリームをアラよという間に溶けさせてしまったところと、コーヒーカップが大きすぎて、飲み干せないところかも・・・。 いずれにしても、近いうちにワイン好きな某氏らとお邪魔すれば、きっと素敵なワインとのマリアージュを楽しめることだろう。来週の平日の夜当たりはどうかな・・・ → ということで業務連絡です(笑)。 おしまい Copyright (C) 2004 Yuji Nishikata All Rights Reserved.
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