悲しい御飯 (2005/01/10)

 
 外食で、悲しいシーンを思い浮かべると・・・。

 まずは不味いレストランに入ってしまった時は、自分自身の選択ミスを嘆きつつ、とても悲しい気持ちになる。別にお金がなかったわけでもないのに、何でお金払ってこんなに不味い御飯を我慢して食べなきゃならないのかと思うと、やりきれない気分になるのだ。もしかすると不味い御飯を、お金出して食べている時ほど悲しい時はないと思うくらいだ。しかし、それに輪をかけて悲しいのは、そこでそれをうまそうに食べている人を見る時かもしれない。不味そうに食べているのならある意味救われる思いがしないでもないが、(まずいというラインで共感できているからか・・・)、なぜかおいしそうに食べている人を見てしまったなら、なんだかとてもやりきれなくなる。

 これは、美味しいレストランで、不味そうに食べている人を見るより、かなしいことだ。美味しいレストランで、美味しさを共有できない人とは、ある意味自分で境界線を引けるから幾分気持ちが楽にはなるが、不味いレストランでおいしそうに食べている人を見ると、なんだとても混乱する・・・。

 少し整理すると、
 1. ハッピーなのは、美味しいレストランでその美味しさを共有している時。
 2. 共感できるのは、不味いレストランで、不味そうに食べている人を見かけたとき。でも悲しい。
 3. 許せるのは、美味しいレストランで不味そうに食べている人・・・無視すればいいという説もある。
 4. 許せないのは、美味しいレストランで、礼節のない人と隣り合わせになってしまい迷惑を被る時。
 5. そして悲しいのは、不味いレストランでおいしそうに何かを食べている人を見かけたとき。

 はてさて、今日からのどこぞの町での外食は、どんな感じだろう。

 正直、ちょっと心配です・・・。


おしまい


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