バスに道を譲ってみよう (2005/03/01)

 
 先日、第二京浜を北上しつつ、こんな場面に遭遇した。

 片側2車線の国道の走行車線に一台路上駐車している車があり、それを避けるようにバスが追い越し車線の方に入りたがっていた。普通なら、よく停まるバスの後ろは走りたくないので、道は譲らずに、するりとかわす所だったが、この日は特に急いでいるわけでもなかったので、バスに道を譲ったりしてみた。

 ウインカーを右に出しながら、バスはその車体を追い越し車線に寄せてきたが、そのとき、ふと、バスのサイドミラーに運転手が映っていた。バスのサイドミラーが後ろを走る車から見えるとは思わなかったので、ちょっとだけびっくりしていると、なんと、白い手袋をした運転手は、右手を軽く上げて、気持ち会釈をしてくれているではないか。

 私が道を譲ったことに対して、バスの運転手はサイドミラー越しに挨拶してくれたのだ。

 とかく割り込みだぁ、なんだあ、かんだと背地がない東京の渋滞事情において、ふと心が休まるのを覚えた。

 道を譲ってバスに感謝される・・・。

 今まで気付かなかっただけかもしれないが、なんとなく、うれしかった。

 今度から、急いでない時は、バスに道を譲ってみるのも悪くなさそうで、バスのサイドミラーを意識しながら走るのも、今までとは違った国道の風景が展開されていそうで、いい感じかもしれない。


おしまい

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