大阪を制するものはパリをも制す (2005/03/16)

 
 今回のブルゴーニュひとり合宿では、レンタカーを借りてパリ市内のドライブに挑戦してみました。(畑や高速の運転には慣れているのですが・・・パリは無理かも、だったのです・・・)。今までは、不慣れな左ハンドルのマニュアル車の運転に加え、パリの、あの恐怖?の八差路(斜めの道が多すぎる)や、少しでも、もたもたしようものなら後ろの車からクラクションの大合唱を浴びせられること必死で、エンストや急発進はもちろんのこと、おかまを掘ったり掘られたりしないかと不安になったものでした。パニック状態で、つたないフランス語など出てくるはずもないっす。事故ったらどうしよう、てな感じです。

 そんなわけやらなにやらと、地下鉄の便利さに慣れていたのでパリ市内を自分で運転することはなかったのですが、今回はいろいろあって、ちょこっと運転してみました。すると・・・・。

 意外に簡単でした。

 数年前、大阪の街を走っていた時の感覚を思い出せば、パリの右車線から左折してくる車をよけるのも簡単で、あらゆる方向から突入してくる凱旋門のコーナーリングも問題なく、あたかもわが道のようにスイスイ走り抜けたのでした。関東の人間にとって初めてみる大阪の地名は、日本人にとってのパリの地名とほぼ同じ(かな・・・自分調べ)。看板を見つめてもどっちに走っていいのかさっぱり分からす、右往左往しつつも、「道は泣きながら覚える」を家訓にするものにとって、多少知らない地名があっても、大丈夫。目にうっすらと涙を浮かべながらも、最終的には目的地に着くことは出来るのです。

 大阪より簡単じゃん。

 パリ市内を縦横無尽に?、というか渋滞にはまりつつ凱旋門やシャンゼリゼ、モンパルナスなどを周回しつつ、「大阪の方が難儀やったなあ・・・」の感想も聞こえたりするのでした。車の運転に慣れてくると、パリの景色も視界に入ってきますね。今まで見慣れていたパリの代わり映えしない風景がダイナミックに換わってくるではありませんか。風が颯爽と流れるのを感じますね。

 もちろん車だったら、路上のうん○さんを踏んづけてもノー・プロブレム(笑)。油断して時折エンストする以外は、とてもいい感じで走りつつ、ビジュアル系パリジャン(自分調べ)に変身できたのでした。パリに行かれる時は、ぜひ車にも挑戦してもらえればと思います。それでも、異国の土地での車の事故は怖いので、保険やら日本語サービスの確認は必須ですが・・・。

 大阪の道を制したものは、パリをも制す。

 そんな新たな格言?が生まれた瞬間でした。(笑) 

 フランスでレンタカーを借りるなら、パリの路上に出る前に、まずは大阪のまちを走ってみよう。うまく走れれば、たぶんパリも大丈夫・・・かも。


おしまい

PS 追い越し車線から合流してくる首都高速でも、応用はききそうな気もします。


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