コペンハーゲンは雪だった・・・ (2005/03/22)

 
 今回の一人合宿では、諸般の都合によりコペンハーゲン経由でパリに入ることになった。コペンハーゲンってそういえばどこだっけと、思いつつ、ヨーロッパの北のあたりの予感を持ちながら、よくよく調べればデンマークの首都だった。おりしも40年振りといわれる寒波に襲われたヨーロッパにあって、コペンハーゲンの空港は白銀の世界。

 で、嫌な予感は当た.る。

 当初乗り継ぐ予定だった飛行機は無情にもキャンセルされていたのだ。そういえば国内線・国際線を問わず、今までかなりの数の飛行機に乗っていたが、キャンセルされたのは初めてだった。初めての海外旅行なら、きっとドギマギしてあたふたしたに違いないが、今回はまあパリでの必須の要件はあさってだし、あさってまでにパリにつければいいや、ぐらいの気軽な気持ちも幸して、すんなりとフライト変更の手続きもできたのだった。

 しかし、搭乗予定の飛行機は、延期延期が相次いで、結局コペンハーゲンを飛び立ったのは深夜の0時。2時間の乗り継ぎ時間がなんと8時間も費やされ、挙句の果てにパリに着いたのは深夜2時だった。なかなか動き出さない機内では、遅れたお詫びをかねて?水が配られ、サンドイッチの配給もあったりした。後日調べてみると、実はコペンハーゲンとパリの間の飛行は2時間弱のフライトのため、食事は用意されず、なんと有料で飲み物とサンドイッチが機内販売されるのだったが、今宵ばかりは全て無料で配給されたのだった。

 機内食の有料販売に戸惑いながら、(前列のビジネスクラスは無料配給だった・・・)、ここに他社より飛行機代が安い理由があるような気もしなくもないから、やむを得ないのだろう。ところで、深夜の2時にパリについても電車もバスもなく、タクシーに乗るにはいささかパリ市内までは遠い道のりなので、そのまま空港の待合場所で座ったまま睡眠を取ることに。その場には5名くらい同席?していたが、別の空間では、日本人のグループがガイドブックを見開きながら、それぞれに体を丸めていた。

 堅いベンチに丸まりながら、バスの始発までじっと待ちつつ、パリもやっぱり雪。6時前に出るはずの始発バスも小一時間ほど遅れた。結局、私が凱旋門を経由してモンパルナスタワーの友人宅に到着したのは、自宅を出発してから、32時間後のことだった・・・。うーん。疲れたかも。ちょっと汗臭いし・・・。

 やっぱりフランス行きは、直行便がいいなあ。


おしまい


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