世田谷の中華 (2005/04/15)

 
 先日、先々日と、二日連続で世田谷通りにある「そばと上海家庭料理 大吉」で夕飯を楽しませていただいた。

 ここの噂はかねがね聞いていて、数年ほど前に無茶苦茶行きたい衝動に駆られつつも、神奈川県民にとって、国道246号線は何かとご縁もありつつも、一本筋違いの世田谷通りにはあまり用事もなく、ついつい行きそびれて、気がつけば数年もの歳月が流れているのだった。また電車で行こうにも、東急世田谷線の世田谷駅と松蔭神社前駅の間にあり、私にとっては無茶苦茶不便なところにあり、しかし某女史(彼女にはフランスと日本の2国間にファンクラブがあることで知る人にはとても有名な女性)にとっては自転車でいけそうなくらいのご近所で、彼女がとてもうらやましく思われる、そんな場所で営業しているのだった。

 店舗の近くに100円パーキングがあり、そこが満車だと、お店も満席のようで、交通量が多く、路駐するには厳しい場所にあって、駐車場がすぐ近くにあることはとてもありがたかったりする。一見派手な店構えで、このお店の情報をもっていなければあまり入りやすそうではないが、ここが噂の大吉かあと思いつつ中に入ってみたりする。

 味わいは、科学調味料を使っていないため、とても薄口。この体に馴染む滋味な感じがいい。個人的には、気持ち豚肉臭さが気にかかるものの干しエビのうまみが効いたワンタンがお気に入りで、ちょっと胡椒が効きすぎている嫌いもあるが、独特な存在感のある味わいである。クウシンツァイなどの中国特産の野菜も美味で、照り照りしていないチャーハンも、滋味ながらいい感じである。また春巻きとシュウマイもうまみが乗っていて、ちょっと癖になりそうな優しい味わいに、二日連続の訪問が苦にならなかったのだ。

 ご近所にこんなお店があれば、きっと幸せだろう。客層を眺めれば、まさにご近所モードの人たちが多く、メニュも豊富なので、早々飽きることもないのだろう。しかし、遠くから来るには、ちょっと不便すぎて、とくに神奈川県に住むものにとっては、小田原の葉ちゃんとバッティングしそうな味わいは、価格が2-3割ほど高い(注1)ので、(内装は5割増しほど豪華かも)、交通費や時間を割いてまでいこうとするには、ちょっと無理もありそうな気配である。(ゆえに三日連続の偉業は断たれてしまった・・・)

 しかし、車で都内に出かけた帰り道、ちょっと小腹がすいた時に、ふらりと246を外れて世田谷通りに突き進めば、ちょっと幸せな気分に浸りつつ、またこんな遅い時間に御飯を食べてしまった罪悪感を抱えつつ、車は深夜の第三京浜を走り抜けることだろう。いずれにしても東京にいく楽しみがひとつ増えたことは間違いなさそうではある。まだラーメンは食べていないので、近日行こうかな。(注2)

 注1 価格差の原因は、固定資産税または家賃代・人件費・内装費などと推測されたりする。
   2 あまり遅い時間に訪ねると、マンゴープリンが売り切れになっているみたいで、要注意だ。


おしまい


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