道 1 中原街道 (2005/05/13)

 
 先日、いろいろあって都内の中原街道を五反田駅方面に向かってフェラーリ(号)を走らせていた時のこと。

 時刻は、なぜか夜中の2時40分頃。この時間なら、さすがの都内も渋滞はなく、車はスイスイ走れるのだが、しかし、タクシーの交通量はビックリするくらいにあり、赤信号で止まろうものなら、対向車側も含め、タクシー数台に囲まれてしまったりした。どうやら数えなくとも、凄い量のタクシーが中原街道を走っているようだ。

 で、そのタクシーを注意深く眺めてみると、あるひとつの法則があることを発見した。都心に向かっている方のタクシーは、すべて「空車」サインを燈しながら走らせ、反対車線の都心から走ってくる車の大半が、「送迎」を知らせるライトをつけながら走っているのだった。

 さすがの都心でも、終電がなくなったこの時間。誰もが寝静まっているものと思われたこの時間。帰宅する人たちを乗せたタクシーは、一度お客を乗せて、次のお客をゲットすべく都心に戻るタクシーと、どうしようもないくらいに、すれ違っているのだった。時間は午前3時になろうとしているのに、深夜の中原街道では、そんなタクシーのバトルが繰り広げられていた。都心から、環七あたりまで・・・一体いくらくらいかかるんだろう。ここは、タクシーのドル箱路線なのかなあ・・・。

 都心からタクシーで自宅まで帰ろうものなら、天文学的な金額になりそうな場所に住むものにとって、深夜のタクシーほど縁のない存在はないなあと思いつつ、フェラーリ(号)は、タクシーを抜きつ抜かれつ、築地を目指すのであった・・・。


おしまい

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