些細なことで有名に (2005/05/28)

 
 巷では、レッサーパンダの「風太君」が人気者になっているようで、そのレッサーパンダが有名になったのは、直立したから、ということだった。絶滅の恐れがありつつも世界中の動物園にいるであろうレッサーパンダの多くが実は、直立するらしいのだが、立ったことによって有名になったレッサーパンダを見つつ、有名になるということは、本当に些細なことが、きっかけなんだなと思ったりする。先日も、東京湾に紛れ込んだ鯨が連日ニュースになっていたが、鯨だけではニュースになりにくくも、それが東京湾にいるだけで話題になるのだ。そういえば、多摩川に紛れ込んだアザラシも・・・。

 きっかけは些細なこと。

 その些細なことは、どうやったら見つけられるんだろう。逆転の発想が必要なのだろうか。実は立つことがよくあるレッサーパンダの直立姿に、新鮮な驚きを覚えつつも、レッサーパンダは人間のように立つ事がないという人々の間違った認識を少しばかり刺激するだけで、レッサーパンダは飛ぶ鳥を落とす勢いで人気者に躍進し、動物園の入場者数は一気に増加する。不思議な傾向だなあと思いつつ、そこに真実が隠されているような気がして、どんぶり勘定のO型の性格が災いしてか、些細なことなど気にしなかった人生を、少しばかり修正して、見落としてしまってばかりいたビジネスチャンスをしっかりと捉えたいと思ったりする薫風の五月なのであった。些細なことの細部にこだわれば、きっと・・・。

 レッサーパンダは、着ぐるみの人間よりも、人間らしく立ったから話題になったんだよなあ。


おしまい


目次へ    HOME

Copyright (C) 2005 Yuji Nishikata All Rights Reserved.