先日JRで切符を買って、少しばかり、うれしかった。

　ぴんぴかの10円玉が、6枚、おつりとして出てきたからだ。

　全部は確認していないが、製造年は平成16年・・・だから去年か。

　そのどれもが新品で、手垢ひとつなく、

　輝いているのだから、なんだかとてもうれしくなったりする。

　別の場所で小銭の支払いが発生しようとも、

　しばらくは、100円玉を出しては、新たに10円玉を増やし、

　しかしその新入りの10円玉は、どれもが古びていて、

　彼らのような新鮮さはなかった。

　新品の10円玉が6枚小銭入れに入っている幸せ・・・。

　私の日常生活のふとした喜びは、意外に安くて、これもまたうれしくなってしまう。

　幸せって、60円からあるんですね。


おしまい


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