沈む鮨 (2005/10/31)

 
 最近、お鮨を食べていなかったが、ふとしたきっかけで、関内の某有名店にお邪魔する機会に恵まれました。

 ここのお鮨は、沈みます。

 独立後間もない若きご主人が、握った鮨が私の前で、すくっと沈み、それはたいそう美しい風景が展開されるのです。久しく沈む鮨を見ていなかったので、その感激は予想以上に私を襲いつつ、しかし、そんな沈む鮨に気づくお客さんは、そう多くないようで、鮨好き、酒好き、接待、同伴、ひやかし・・・と、鮨に対するそれぞれの思いが交錯するのが、関内という街なのかと思いつつ、また日を改めて、沈む鮨を堪能しに、関内に出かけたいと思ったりします。

 若きご主人によれば、19時を過ぎると満席になることも多く、また遅い時間では、シャリの管理が難しいとのことで、来るなら17時開店と同時がお勧めらしいです。そうすれば、予約が混みあう19時までに一通り、お造りとお鮨とお酒を楽しめるとのこと。

 これは今一度、体調を整えて、いざ関内へ・・・。

 そして沈む鮨を瞬間的に、大いに楽しみたいものです。

 おしまい


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