レストランのトイレで何する (2006/02/03)

 
 先日、和食の某職人さんとトイレ談義になり、大いに盛り上がってしまった。話題は、行きつけのレストランでトイレを借りた後、そこで何をするか、というもの。某氏と私は、なぜか同じ行動をとっていたのだ。

 トイレ掃除である。

 ハッピーレストランは、どこもトイレがきれい。「美しいものは美しいものからしか生まれない」を信条とするものにとって、トイレの美しさもまたその延長線上にある。不特定多数の人が利用するトイレは、頻繁に利用されるほどに汚れるリスクを持っていて、誰かの不注意で汚れてしまってからに、(特に夜の席では、その頻度はいやがおうにも高まってしまうが・・・)、その直後に入ろうものなら、かなり幻滅してしまうというもの。いわゆるハッピーレストランのすべては、こまめに従業員がトイレチェックをしているが、毎回誰かが利用するたびに、チェックするなどできない相談なので、運が悪いとトイレがやむを得ず、汚れていたりするのである。

 で、そんなハッピーレストランのトイレが汚れていようものなら、私も和の某職人さんも、思わずトイレットペーパーを丸めるなどして、その場所を拭き拭きしてしまったり、使用後のトイレットペーパーの切り口を正三角形に折りたたんでしまったりする。床が濡れているときは、その床の材質によって掃除が楽チンだっり、逆にティッシュが団子状態になったり大変なのである・・・。

 トイレがきれいだと、思わず深呼吸したくなる。

 某レストランのオーナーは、トイレをとても大切にしていて、その空間に自分の大切なものを飾り、憩いの場を大いに盛り上げているという。名店といわれるお鮨屋さんのトイレにもこだわりがあり、好きな言葉や絵画が飾られていることが多い。(だから、お鮨屋さんのトイレチェックは、うれしいひと時)。食の入口と出口は、美しくなければならないと思いつつ、しかし、どうでもいいレストランのトイレが汚れていても、特にそういうことはせず、自らの手を拭き拭き用を済ませてしまうところに、自分の器の小ささも感じつつ、好きなレストランのトイレはともに美しく保ちたいと思うのだった。

 だから私のトイレが長くても、変な勘ぐりはしないでね(笑)

 おしまい


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