先日、フェラーリ(号)を飛ばして、篭坂峠経由で山中湖に向かった時、不思議な光景を目にした。

　峠道を越えて、ようやく山中湖にたどり着き、何気にその美しい風景を見つめると、湖で手漕ぎボートで、日曜日の午後を楽しむ人たちがたくさんいた。真冬のこの寒い時期にボートとは、もの好きな人はいるもんだなあと、ややひねくれた視線で湖を見つめていると、どうやら湖には50人以上はいるように思え、これは新手の信仰宗教か、何かの集団かと思ったりした。この寒いのに、信じられない光景だと思いつつ、しかし、よくよく見れば、彼らはボートに乗ってなかった。

　人が湖の上を歩いているのだ。

　え。一瞬何のことかわからずに、車をそばまで走らせると、なんと山中湖の水面が凍り付いていて、そこを家族ずれやらカップルが楽しそうに歩いていたのだった・・・。山中湖の水が全面凍っている・・・。そんなこともあるもんだとびっくりしつつ、今年の冬はそんなに寒いのかと、改めて実感。私は革底の靴だったので、湖面に立つことは断念しつつ、フェラーリ(号)の暖房を少し強めにして、足早に甲府方面へとアクセルを踏んだのだった・・・。

　と、ここまで書いておいてなんですが、この先の展開もどうあっても、なさそうで、今回もまたオチは、作れません・・・ということで、いろいろ、すみません。

　おしまい



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