プロ意識 (2006/03/08)

 
 先日、幸運なことに、某航空会社のCAの方(いわゆるスチュワーデスですね。CAって何の略???)とワインを飲む機会に恵まれた。それは合コンのような、ただの飲み会のような、なんだか不思議な宴であった。彼女の翌日のフライトが早いということで、会は早々に終わるのだが、彼女が言った一言が、なんだか心に残ってしまった。

 「7時45分になったら教えてください。」

 その指定された時刻は、終電にしては、かなり早い時間で、テレビドラマか何かを誰かに録画してもらうように頼むには、ちょっと中途半端な時間設定だった。「なんですかそれ」私の素朴な質問に彼女は、こう答えたのだった。

 「フライトの何時間前(失念)なので、飲酒は止めないといけないんです。」

 聞けば、フライト中にいわゆる酔っ払い状態での勤務はできないため、社内規定でフライトの何時間前以内の飲酒は禁止されているという。きっちりその時間に飲酒をやめ、お茶をすすりだした彼女を横から眺めつつ、私はプロ意識を感じざるを得なかった。なんでも最近は、マスコミやらブログやらで、その筋の従業員の不祥事やらなにやらの告発がすごいらしく、なあなあでその線引きを踏み越えようものなら、一気にその立場を失ってしまうので、きっちりとした自己管理が必要なのだという。彼女の発言には、至極ごもっともと考えつつも、足の引っ張り合いやら告発やらと、なにやらなんだかギスギスした世の中だなあと感じるこの頃だったりする。

 憧れ?のCA(って何の略だろう)さんとの素敵な宴は、そんなわけで、夜の8時には綺麗に終了してしまったのだった・・・。うーん。うーん。

 おしまい


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