カーリング5人娘の怪 (2006/03/14)

 
 トリノ・オリンピックの活躍で一躍有名になったカーリングのチーム青森の五人娘。

 彼女たちの集合写真というか5人そろった写真を見ていて、ふと思った。

 小野寺選手という右目の下に二つほくろがある女性は、一目でカーリングのチーム青森の人だと、認識でき、おそらく彼女一人だけの写真でもそれは同じと思うのだが、ほかの四人に関してはほとんど印象が残っておらず、しいて言えば五人集まっていれば両脇の二人の女性はカーリングの人だと思えるが、残りの二人に関しては、全くといっていいほど顔に記憶がとどまらず、毎回違う人が立っていても、おかしくないと思ったりするのだった。

 小野寺選手には、際立つオーラがある。

 その脇の二人には、それとない存在感がある。しかし、ほかの二人は全く記憶に残らない。この違いはなんだろうと思う。町で彼女らとすれ違うことはまずありえないが、もし仮に小野寺選手とすれ違えば、「あっ」と立ち止まるだろうが、その他の人たちとすれ違っても、カーリングの「カ」の字も思い出さず、おそらく何にも意識しないのだろう。それはカーリングという種目の地味さ加減が影響しているのか、どうだかわからないが、なんとも不思議な印象を持つから、面白くもあり、不可解でもある。

 なぜ視線が小野寺選手に集中するのか。不思議である。


 おしまい


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