フランスのお土産に困る (2006/03/14)

 
 誰かにあげるフランスのお土産として、私の中で人気があるのは、チョコレート、塩、マスタード、クノール・スープ(モロッコ風味)の四点で、荷物の合間にスポッと入る大きさと、それほど苦にならない重さ、そしてなによりそれほど負担のない価格が選択の大きな要因だったりするが、最近ふと悩ましいことに出会ってしまった。

 それら四点セットは、すべて日本で入手できるのだが、従来は百貨店や都内の高級スーパー、地元商店街のこだわりのお店に限られていた。しかし、一昨日ふらりと寄った都内のコンビニで、コート・ドールというフランスのブランドのカカオマス82%というチョコレートがごく普通に販売されているのを見るにつけ、ううう、お土産がコンビニで買えてしまう恐怖?に一瞬息を呑むのだった。

 日本のチョコレートが105円くらいで売られているのに対し、そのコート・ドールは380円くらい。

 高いといえば高いが、それでもきちっと同じものが、よりによってコンビニで売られているとは・・・。パッケージをひっくり返せば、大きなシールが張ってあり、そこには大手メーカーが輸入したものと記載されていた。このシールのおかげで、これがあれば日本で買ったものと判断できるが、わざわざフランスまで行ってせっかくお土産を買ってきたのに、日本のコンビニで同じ商品が買えてしまう現実は、私を少しばかり戸惑わせる。

 うーん。フランスで買える物は、すべて日本で購入できる。どうしよう。お土産探しは意外と手間隙かかったりするのに、これでまた選択の余地がひとつ減ってしまったからに、今後のお土産はぜひとも期待しないでいただきたいと思いつつも、「一度ももらってないよ」という声が聞こえないようにしなければならないところが辛くもある。

 何かいいお土産はないだろうか。って日本にいるうちから考えることでもありませんが・・・。


 おしまい


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