コツコツコツ (2006/03/23)

 
 靴について。

 最近、いい革靴(自分調べ)を履いている。それはワインセミナーや何かの試飲会やらフーデックスなどのイベントに参加する機会が多くなり、一日中立ち続ける機会が多くなったことが原因で、いい靴を履いていると、そうでない靴を履いているときと比べて疲労度が桁違いに少なくなるからだ。いい靴は長時間履いていても疲れにくく、長い時間歩き続けることができ、長い時間立ち続けることができるのだ。

 私は自分調べならが脚癖が悪く、ローファータイプの靴は、油断するとすぐ脱いでしまうことが多く、また歩き方も、脚の長さが原因してか、微妙に下手なので、靴底の減り具合も不安定で、すぐ修理に出さざるを得なくなってしまうところが辛いと自負しているが、紐締めタイプのいい靴に履き替えてからは、外出中は靴を脱げなくなり、また歩く時の背筋も微妙によくなっているのではないかと思ったりする。

 コツコツコツ。

 いい靴はいい音がする。

 コツコツコツ。

 その昔、長渕剛は楽曲「とんぼ」のなかで、コツコツとアスファルトを踏みしめる音を、東京への思いに馳せて歌い上げたが、今まさに、私は東京のアスファルトをコツコツコツと踏みしめつつ、よくよく考えれば、散々歩き回ったフーデックスの会場は千葉県で、私の最寄り駅は神奈川県内にあり、ちっとも「東京のバカヤロー」状態にならないから、残念なのである。

 コツコツコツ。


 おしまい


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