お疲れちゃんです (2006/03/30)

 
 「お疲れちゃんです」

 最近、仲間内で頻繁に交わされる挨拶である。この「お疲れちゃんです」は、「おはようございます」や「こんにちは」、「お疲れ様です」、「ご苦労様です」、「こんばんわ」、「ご無沙汰してます」「お世話になります」「毎度おおきに」に代用する言葉として、出会いの冒頭に使われることが多く、個人的にも大変重宝するすばらしい挨拶だと思っている。

 この「お疲れちゃんです」は、そもそも日ごろお世話になっている広島出身の某プロスポーツ選手が使い出したことから湘南界隈に蔓延?した言葉で、彼の憎めない性格とあいまって、仲間内に急速に浸透しているのだが、この挨拶を交わすほどに、なんだかほっと落ち着くから不思議である。

 「お疲れちゃんです」は、初対面の方や、目上の方、取引先の方等々には、砕け過ぎた表現ゆえに使用は不可で、公式の場においては不謹慎この上ない言葉であるが、ひとたび仲良くなった人たちと普段の場で交わせば、その親近感の温もりと共に、かなり心地よかったりする。

 「お疲れちゃんです」から始まるその人との交流。

 そして語尾を「・・・でした」に変更すれば、その日の別れの挨拶ともなり、会釈の前後に「お疲れちゃんでした」と発すれば、いよいよその人との心のキャッチボールも盛んになり、仲間意識も成長するからうれしかったりする。そして「お疲れちゃんです」または「お疲れちゃんでした」と交わせる相手が増えるほどに、そんな気の許せる仲間が増えていくようで、なんともいい感じなのである。(逆に言うと、それだけ孤独なんです・・・あはは)

 ただし、「お疲れちゃんです」の活用形を多用すると、(たとえば「お疲れちゃんです、お疲れちゃんです、おぉぉぉぉ疲れちゃんです」など)、相手が忙しい時や疲れているときなどは、結構疎んじられてしまうので、その場の空気を読めない時にはくれぐれも連呼は禁物だったりするから、大変なのである。親しき仲にも、空気読め、である。

 そしてもし、私から「お疲れちゃんです」と声をかけられたら、その場の空気を読めてない場合を除き、にっこりと微笑んで「お疲れちゃんです」と返してくれると、ほっと、うれしかったりするので、よろしくちゃんなのである。


 おしまいちゃん


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