回転寿司で、サプライズ 注文編 (2006/10/29)

 
 先日、小田原のいつもの回転寿司でワインセミナーを開催した。テーマは、ロマネ・コンティ1983のおいしさに迫るというもので、それはとてもすばらしい食空間だった。セミナーの模様は別に譲るとして、その前の出来事について記してみたい。セミナーは店内が唯一空く時間の14h30からで、私は準備の関係からお昼時に入店し、とりあえず食事をしようとカウンターに座ったのだった。店内はほぼ満席で、カウンターの中では、顔なじみの職人さんがふたりで寿司を握っている。私の前には、いつものお寿司がくるくる回転している・・・。そう、ここはいわゆる回転寿司。(壁のベルギービールと焼酎の豪華なボトルたちと、つる下げられたハモンイベリコと、陽気な店長さんを除けば・・・だが。)
 
 さて、何を食べようかな・・・ホワイトボードにはお勧めのネタが金額別に表示されているが、さて何にしよう。

 で、私はついにやってしまった。

 職人さんに話しかけ、「おまかせで何枚か握ってください」と言ってしまったのだ。回転寿司では、目の前を通過する寿司を取るか、好きなネタを職人さんに注文する方法が一般的かと思いつつ、自分調べながら、回転寿司史上初めて、お任せで注文してしまったのだった。お任せで握られたお寿司は、315円のお皿が三枚(6貫)と210円のお皿が二枚、そして巻物で、ネギトロ巻きならぬ、420円のウニトロの海苔内側巻き。これに、なめこのお味噌汁をつけて都合2100円。うーん。回転寿司の会計的には少し高めを狙いつつ、それでもお任せで頼んだ寿司史上最安値を意識したりして、なんだかとても、いい感じなのだ。

 ここは、ベルギービールや、お宝系焼酎、ハモンイベリコベジョータ、ヨーロッパのチーズ、が日常的に食べられる不思議な回転寿司なのだが、寿司の銘柄を指定しない、お任せもOKという、なんだかとてもハッピーなレストランでもあった。

 そしてセミナーでの盛り上がりが、なんとも非日常と日常が錯綜して、とても不思議な土曜日となったのだった。 

おしまい

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