テーブルウェア・フェスティバル2007 (2007/01/31)

 
 先日、東京ドームで開催されていたテーブルウェア・フェスティバルに行ってみた。

 ロブマイヤーと唐津焼に、心奪われている者にとって、このイベントはずいぶん前からとても楽しみにしていた。運よく招待券をゲットして、(入場券は、2000円もするので・・・)、久しぶりに訪れた東京ドームは、やはり天井が高かった(笑)。そういえば、この手のイベントは初体験だったので、おのぼりさんよろしくウキウキしては、食の表現をいろいろと勉強させていただいた。当日は平日だったこともあり、来場者のほとんどがマダムたちで、いろいろな香水の香に包まれつつ、世界中の一流の器や道具、有名人やコンクール参加者の見事なテーブルセッティングを拝見しては、ため息も出るというものだった。

 それにしても展示コーナーのオーラはすごかった。展示コーナーは、但し書きが添えられているように、「お手を触れないで」モード全開で、しかし触らずとも発するオーラに、心奪われつつも、やはり手にとってその感動をダイレクトに掌で感じ取りたかった。しかし、このようなすばらしい食空間が毎日展開されようものなら、私にはどうやら疲れそうで、落ち着く場所もなさげなところが、つくづく庶民だなあと思うのだった。有名人の食卓に招かれようものなら、あんなにすばらしいセッティングが用意されるのかと、どんな服装で行けばいいのやら・・・。着ていく服も、そもそもそんな人脈もがないけれど・・・。

 そんな中で、リストランテ濱崎さんのブースは、お店にも何度か訪問させていただいていることもあり、ほっとするセッティングだった。ほかのブースの多くが、絢爛豪華系または、日本の侘び寂び系だったのに対し、濱崎さんのそれは、いつものお店のようで、とても穏やかな気持ちにさせてくれた。本物が放つオーラを目に優しく溶け込ましては、このセッティングの妙が、女性のハートをキャッチして、日本有数の予約の取れないレストランへと発展させているのだろうと、なんとなく納得するのだった。暖色系のクリーミーな、ほっとするテーブルセッティングは、ロブマイヤーのフォルムに合って、とても居心地もよさそうだった。(ただし、今回はいろんな人がそのブースの前を通り過ぎ、落ち着きはなかったが・・・当たり前か)

 食空間の彩り・・・。

 おいしいものは、素敵な食空間でも体感したいと思う。しかし、まことに残念ながら、すべてをコーディネートするには膨大な予算も知識も見識も必要かと思われ、どれかピンポイントで、そんな演出を心がけたいと思うのだった。すべてはおいしいのために。とてもいい体験をさせていただき、チケットを手配していただいた某女史に感謝しつつ、会場を後にしては、すぐさま、一瞬にして、日常の世界に戻るのだった。外に出た瞬間に、日常がそこにいてくれる町・・・そう、ここは水道橋。

 でも、なんで東京ドームで、なんだろう(笑) 
 
華麗なる一族の再現コーナー

ワイングラスとシャンデリアは、ロブマイヤー製
 
リストランテ濱崎さんのテーブルセッティング

お店に来たかのような・・・。
 
黒柳徹子さんのテーブルセッティング

招待客のリストには、ヨンさまも・・・。
 
石坂浩二さんのテーブルセッティング

日本庭園のような凄みが・・・。
 
パンフによれば、写真撮影OKとのことなので、UPしてみました。

おしまい

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