昨日、都内での打合せと打合せの間に、少しばかり時間が取れたので、東京駅前にオープンした新丸ビルを見学してきました。実のところ、都心の新しいビルがオープンしても、人混みが苦手な私は、積極的に訪問することはないのですが、新丸ビルの1FにあるPGカフェの支配人が友達ということもあり、挨拶がてら、茶でもと思ったわけです。(六本木にも行ってないなあ・・・)

　1階の真正面にピエール・ガニエールのカフェはありました。入り口で少し待たされつつも、なんとか入店し、早速、彼に挨拶。予想通り、とんでもなく忙しい日々が続いているようで、毎晩帰宅は午前三時、起床は6時というスーパー・ハード・スケジュール。疲れているにもかかわらず、持ち前の笑顔で対応するさまは、プロ意識を感じさせますが、目が「くりくり」しているところを見ると、相当の疲労度だと思われました。

　で、今秋発売予定のミシュラン東京版において三ツ星が噂されるピエール・ガ二エールのカフェということで、少し構えて座ったのですが、なんとコーヒーは、1杯500円でした。これは意外な安さかも。で、それでは申し訳ないので、ケーキも注文しつつ、それでも合計で1,500円でした。なんでもコーヒーの値段をレストランのそれにあわせて、ケーキをセットすると2,000円を超えてしまい、それは丸の内のカフェのイメージにそぐわないとのことで、一杯500円のコーヒーという設定にしたそうです。

　で、その結果どうなったかというと、コーヒーだけのお客さんが多数・・・。アルコール類の注文もそれほど多くないようで、コーヒーのオーダーが開店から営業終了まで、延々と続くそうです。商売は難しいもんですね。

　ひとりで、混雑するカフェにいても、いまひとつ落ち着かないので、そうそうに立ち去ることにして、せっかくなので、新丸ビルの中をパトロールしました。さすがにオープンしたばかりということで、すごい混雑。なんだか嫌だなあと思いつつも、勢いに任せて、エスカレータを登ります。しかし寄寓にも、某氏と某氏から携帯メールが届き、彼らと交互にメールのやり取りをして、実のところ、新丸ビルの見学というよりは、新丸ビル内を移動しながら、携帯の画面操作ばかりしてしまいました。

　ビルの中を見るというよりは、携帯画面ばかり見ていた私ですが、明らかに新丸ビルのターゲットに私は含まれていないようで、私がこのビルに再訪する確率は、一度は訪問しておきたい岡部さんのお店をのぞけば、おそらく皆無なのだろうと思います。そして、気がつけば、あらよという間に、夕暮れの東京駅に放り出されてしまったのでした。で、時間がまだ余っていたので、隣のビルの大きな本屋で立ち読みです。こっちのほうが、落ち着きますね。

　新丸ビル・・・。隣の丸ピルとともに、どうも私にはあまりご縁もなさそうで、私の人生における新丸ビルというポジションは、あっけなく終了するのでした。よくよく考えれば、1,500円の喫茶も、安くないんだよなあ。10分もいなかったし・・・(笑)　


おしまい

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