カンテサンス (2007/07/29)

 

 先日、いろいろあって白金のカンテサンスで食事をしました。巷でも、友人たちの間でも話題のフレンチということで、一度は行ってみたかったレストランの筆頭にして、ようやくご縁がありました。(関係各位に大感謝です)

 今回は、シェフの知り合いと一緒に入店し、エントランスでご挨拶・・・と思ったら、シェフと私はパリ某所で一緒にワインを飲んだ仲でした。あの時はたくさんの人がいて・・・・。(有名シェフと飲んだことを忘れるなんて、我ながらいい感じです(笑)) ということで、緊張感も解けつつ、食事も始まりましたが、味わいやプレゼンテーションは私には、まさにビンゴ的な好みのタイプ。素材のうまみを尊重する丁寧なお料理は、シェフの言う3つのプロセスをお皿の上に見事に表現されていて、とてもハッピーなひと時でした。ディレクトールの男性も、一見裏方に徹するタイプですが、話せば楽しい人で、一気に仲良しになってしまいました(自分調べ)。

 で、特にすごかったのは、豚。

ブラッスリーHxMさんや、ビストロ・ノーブルさんのおいしい豚料理に馴れ親しんでいる者にとって、そんじょそこらの豚では感動しないぞモード(笑)で、食べ始めましたが、これがまた上品で、美しい色合いと皮目のパリパリ感、肉汁のうまみに思わず、ほほも緩むというものでした。うまい。この瞬間、豚の名店がひとつ加わったのでした。(ただカンテサンスはおまかせ料理のみなので、豚を指定できません・・・)

 またホタテの蕎麦の一品もいい火加減で、螺鈿のように(とあっちこっちで表現される)七色に光る魚料理もその美しさがおいしさとなって、私を幸せに導いてくれます。感激です。青山一丁目の某フレンチの横一列バージョン的な装いは、都会のレストランの緊張感を併せ持ち、非日常を体感できます。

 カンテサンスをして、好みが分かれるレストランといわれますが、私には完璧にビンゴな味わいでした。近くにあれば何度も通いたいかも。(しかもコースではなく、一品料理があればですが・・・・)

 東京のフレンチとして、かなりお勧めです。ぜひ、あの火加減を !!!


おしまい

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