ロオジエ 安い?! (2007/08/05) |
昨日は、ワインセミナーの番外編的に、ロオジエでの食事会でした。私自身は超久しぶりの訪問でしたが、やっぱりすばらしいレストランでした。個室を借り切ってのひと時は、12h00から16h00までのロングな会となりましたが、座り疲れすることもなく、とても豊かなひと時を過ごさせて頂きました。(普段のセミナーでは、私は着席はしないのですが、今回はスペシャルバージョンということで・・・・) この場も借りて関係各位に大感謝です。 当日のメニュ ブルゴーニュ魂スペシャル的に (写真はもちろん!!! ありません ) アミューズ・ブーシュ マグロのタルタル、マンゴーとトマトの取り合わせ アヴォカドのムース ラングスティーヌの香味野菜添え、 サフラン風味のオニオンチャツネ ソース・リュバーブ ホロホロ鳥のファルシィ ほうれん草のピューレ しその香り 野菜のコンフィ添え オレンジとチョコレートのパルフェ マラスキーノの香り フォレノワール風 プティフール(強烈にたくさん) カフェ ワイン (私は諸般の都合により、飲みませんでしたが・・・) 2000 シャンパーニュ ブランドブラン ペトロワ・モリゼ 2本 2002 サン・ベラン ル・グラン・ブシエール オリビエ・メルラン 2000 バタール・モンラシェ ラモネ 2000 ブルゴーニュ クロード・デュガ 1999 特級クロ・ド・タール モメサン (ミネラルウォーターは、サンペレグリノを数本・・・) ロオジエの食事・・・。それは背筋も伸びつつ、まさにスペシャルなひと時でした。絶対額からすれば、高いといわざるを得ない金額ですが、おいしいお料理と素敵なサービス、美しい食器類(ロブマイヤーももちろん)、豪華な調度品等々、よくよく考えれば、相対額は大変お安く感じ、まさに「高いが安い」を体感させてもらいました。 ロオジエのサービスは、裏方への徹し方がすばらしいためか、賛否両論あると聞きます。しかし、今回も、いろいろなご縁や、事前に相当な打合せをしていたということもありつつ、私にはとても心地よく、極めて豊かな空間を共有させて頂きました。ありがたいことです。ワインは、諸般の都合によりチェックのみでしたが、時間をかけてチェックしたので、全てのワインの変遷とポテンシャルの高さを、ロブマイヤーなどを通じて、確認することができました。特にバタール・モンラッシェ・・・すばらしいワインでした。サンベランも、絶好調。赤もそれぞれに美しくさまざまな表情を見せてくれていました。 で、ロオジエの感想を一言で言うならば、「食後、腹減った」かも、です(笑)。 ゆったりと時間をかけて、メゾンカイザーのパンもいくつか食べつつ、コースのお料理に舌鼓。量的にも相当、満腹なはずなのに、食後の清涼感がすばらしかったのです。おいしいエスプレッソを2杯も飲んで、さあもう一周と言いそうになって、空気的にやめました(笑)。総じて素材のうまみを大切にするお料理と思いましたが、ソースも当然すばらしく、それは時に濃厚だったにもかかわらず、美しくきれいな余韻へと受け継がれていく様は、圧巻でした。うつくしいお料理は、バランスもよく、火加減もよく、ホスピタリティももちろんよく、大変満足。時間をかけて、たくさん食べたにもかかわらず、(特にデザートとその後のプチ・フルール)、なぜか、腹減ったと思うのでした。コース料理をもう一周できそうなくらいの、軽やかさが、ロンフウホンのお料理にも似て、とてもいい感じなのです。 「意外に小食なんですね」といわれることが多い私ですが、(食べるスピードが某氏くらいに早いとも言われますが・・・)、その私をして、たっぷり食べた後なのに、もう一回食べたくなる料理。それは、余韻の美しさにあると想像しつつ、今こうして、メニュを眺めては、お皿の風景もはっきりと思い出され、ロオジエ恐るべしと唸らざるを得なかったりします。 ロオジエ・・・高級店にして、そうそうに訪ねることもできないレストランですが、総合的に、どうしても安いとしか思えない満足度は、さすがお江戸のナンバーワンです。季節の変わり目や年の変わり目には必ず訪問したいレストランの筆頭ですが、あのお料理を毎日出されてしまっては、誰もが予約を取りたくなるのは心情で、そのために、特に週末は、予約がなかなか取れないのも納得せざるを得ないことでしょう。 ロオジエ。恐るべし。そして安い。絶対に。 おしまい Copyright (C) 2007 Yuji Nishikata All Rights Reserved.
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