和民 恐るべし (2007/11/10)

 

 そういえば、居酒屋さんというものに行かなくなって久しいが、先日、池袋某所でたらふく中華を食べたあとで、もう少し飲みますか、みたいな感じになったので、とりあえず駅前の和民に入ってみた。和民を経営するワタミ株式会社の渡邉美樹社長は、あまりにも有名なので、ここでは特に触れないが、私は、数年ぶりの居酒屋にある種の衝撃を受けたのだった。

 うまいのだ。

 その夜は、日本人客がほとんどいない満員の中華屋さんで、たくさん食べてしまっていたので、和民では、おしんこと、〆の冷麺と、あと何か(失念)しか頼まなかったのだが、おしんこが、意外と言っては失礼だけど、ケミカリーな白い粉も見当たらず、普通においしかった。いい野菜が漬け込まれている・・・。〆の冷麺も、悪くなく、あの価格にして、これは恐るべしと唸らざるを得なかった。

 また、飲み物は、白ワインをボトルで、赤ワインをカラフェで頼みつつ、よくよくメニュを眺めれば、オーストラリアの超有名銘柄のスタンダードワインがボトル2,000円で楽しめる。これはこれで悪くない味で、なんだか、少し動揺を隠せずにいた。その夜は自分的には、かなり飲んでいたので、(一般的には少ないと思われるが)白ワインを氷で割って、クビクビ飲みつつ、なんだかいい感じで酔ってくるから楽しかろう。赤ワインまでは私はたどり着けなかったが・・・。最近、量が飲めなくて・・・(爆)

 店内を見渡せば、客筋は大学生だろうか新入社員だろうか、20代の若い人たちで賑わっていて、居酒屋=安かろうまずかろう、こってこてのケミカリーかろうという概念が少しばかり崩壊したのだった。女性の店員さんは、日本人ではなく、アジア系の留学生っぽいが、こまめな対応に気持ちは和み、なんだか、この価格でこの味で、いいあんばいのホスピタリティに接しつつ、居酒屋再発見と唸らざるを得ないのだった。しかし、チェーン店の居酒屋さんが、ここまでのレベルに達していると、巷の飲み屋さんはオリジナリティを発揮していないと、厳しいだろうなあ。そうして、渡邉美樹社長について、もっと知りたくなった池袋の夜は、ほろ酔い加減で、更けていくのだった。

 (池袋は、神奈川県民にとって、少し遠いなあ・・・。丸の内線の急行とかあればいいのに・・・)


おしまい

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