一人フレンチ in 関西 (2008/03/26) |
関西めぐりの合間を縫って? 大阪と京都のフレンチで、一人ご飯を楽しみました。
東京の某有名レストランのシェフ・ソムリエ某氏に、「大阪に新しいフレンチができたので、もしよかったら寄ってみて」とお誘いいただき、その言葉通りにランチタイムに訪問してみました。本当は、東京から出張で大阪にいてるはずの某女史を誘いつつ、「その時間には東京にいる」という現実的な言葉をもらっては、ひとりで裁判所の近所に向かったのでした。 アキュイールさん。 いわゆるおしゃれな高級フレンチのオーラを放っていますが、ランチはとってもお得でした。さすが大阪と、ふむふむしながら、お任せコースを楽しみました。素材のうまみを活かす現代風フレンチにして、繊細かつ、やさしいお味に、安心感を覚え、近所にあればうれしいのになあと、シャンパン片手に、うっとりしていました。 しかし、ひとりフレンチは間が持ちませんね。マダムが気を遣ってくれて、いろいろと話を振ってくれるのですが、満席に近い店内で抜群のホスピタリティを発揮する彼女を長いこと引き止めることもためらいがちで、さらに輪をかけて、料理を食べるスピードが、東京の某社長についで二番目に速いと自負しているだけあって、料理と料理の合間も長く、ちびりちびりと飲むシャンパンの泡を眺めては、一人フレンチの厳しさも知るところでした。温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに・・・。そうするとあっという間に食べ終わってしまうんですね。基本的に私は、写真も撮らないですし・・・。 で、間を繋ぐためには、店内をきょろきょろしたい欲望にも駆られつつ、せっかくのランチを楽しまれているほかのお客様に、あそこで一人きょろきょろしている不審者がいると思われるのも、なんなので、天井近くに飾られた店名をあしらった本を眺め続けては、ふとした瞬間に周りを眺めたりするのでした。思うに、客層的にはやはり大阪勝ち組系?な人たちといいますか、幸せモードを放つ人たちの間に入って、ひとり変な生き物があっという間に食べ進める姿は、ほんとすみませんなのでした(笑) フレンチのコース料理は、あれだけ速く食べつつも、やはり二時間はかかるので、あの独特の間を一人で埋めるのは、結構しんどい作業でしたが、スタッフの配慮によって、いろいろ楽しむことができました。次回は、必ず誰かと行きたいですね。って誰と(爆) その翌々日は、京都の祇園で一人フレンチ。建仁寺の駐車場にフェラーリ(号)を止めることは、何年ぶりの作業でしょうか。外国人観光客と何人もすれ違いつつ、祇園の佇まいの玄関をくぐると、そこは、なぜかフランスの世界が広がっていました。あのギャップは関東人からすると、ちょっとしたサプライズですね。来月からシェフの独立を機に店名をキャレ・ド・ミューに変えられる「31」という名のフレンチです。31は現在のオーナーの背番号に由来するとは、誰かに聞きました(笑) で、ソムリエさんに店内をいろいろご案内していただき、京都でのフレンチが始まりました。 しかし今回は、間が持たないということはありませんでした。それは、大阪でガソリンスタンドを探しているときに、発生したちょっとしたトラブルを解決すべく、携帯でメールを打ちまくっていたからです。今となってはお笑い種ですが、そのときは、かなりの緊張感が私を襲いました・・。ひい。それでも、せっかくの京都ということで、お料理の一品一品を十二分に堪能しつつ、次の料理が出てくるまでは、ほかのお客様に不快感を与えないように、テーブルの下にかざした携帯電話で、メールを打ちまくっていたのでした。結構、必死でした。おかけで、大部分は解決できたのですが・・・。今振り返れば、料理への集中力は、万全だったとは、いいがたいかもしれません。せっかくの料理なのに、すみません、です。しかし、おかげであの。一人フレンチの間の悪さからは開放されました・・・。 ココのお料理は、青森の野菜にこだわっているようで、スタッフの説明にも愛が感じられました。観光地にしては、コストパフォーマンスに長け、京都らしく、お箸でいただきたくなります。途中、京都の習慣なのか、なぜかご飯セットが出てきては、今回はお茶漬けにしてもらいました。(京都でお茶漬け・・・なんか変な話もあったような、それは違うシチュエーションでの話なのかなあ・・・) フレンチで食べるご飯。賛否両論はあろうかと思いますが、お隣の席の女性チームはとても満足そうに平らげていました。京都のフレンチも女性比率が極めて高いですね・・・・。 一人フレンチという間の取り方が難しい空間にあって、ちっょとしたトラブルと動揺が私に、妙な合間の過ごし方を忘れさせてくれました。しかし、せっかくのお料理はゆったりと味わいたいものです。次回は、お店の名前が変わった後は、誰かと(って誰と)ゆったりと祇園のランチを楽しみたいなあと思いつつ、フェラーリ(号)は、いそぎ京都東インターを目指すのでした。でも京都だと、和食を食べたい誘惑に強烈に駆られます・・・。 一人フレンチ・・・。 平塚のHxMで慣れているとはいえ(ここはカウンターがあるので、いい感じ)、なかなかに難しいなあと思う関西日和な午後でした。大阪のフレンチをご紹介いただいた某氏と京都のフレンチをご紹介いただいた某女史に感謝とともに、またの関西を楽しみにするこのごろです。 おしまい Copyright (C) 2008 Yuji Nishikata All Rights Reserved.
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