さて、気がつけば今年も後半戦ですが、上半期に私の心に響いた言葉を軽く、ご紹介したいと思ったりしています。その言葉は5つくらいあれど。今回は、これ・・・。

　「もう、いいんじゃない」

　この言葉は、日ごろ大変お世話になっている某氏に、サクッといわれました。その昔、某氏と何回かご一緒したことがある都内の某和食専門店に久しぶりに行ってみようかなあと、ボソッとこぼした時に、逆に発せられたのでした。

　そのお店は、長らく勤めた都内の繁盛店の店長の職を辞して、独立を果たしたお店。開店当時は、安くておいしいと思っていたお店ですが、行く度に会計が上がっていたり、カウンターの煙草の煙のムンムンさも手伝ったりで、だんだんと億劫になってきていました。そもそも交通の便がJR利用者には悪いところにあるという説もありまして・・・。しかし、あんまりご無沙汰するのも申し訳なく、店主のお人柄は好きなので、顔を出そうかと思いつつも、やっとの思いで巡り合えた福沢諭吉さんとのあけない別れも物悲しく、ついぞ通わない日々を過ごしていたりしました。

　で、そろそろ行こうかなと思った矢先に、某氏に言われたのがこの言葉。

　その時代に、そのお店あり。されど・・・。

　お店との関係は難しいですね。少なくとも、煙草の煙がなくなれば・・・再び・・・。でも料理的にも・・・。そんな思いと共に、某氏の言葉を繰り返します。(最近は、まったく煙草の煙と縁がなく、道で誰かが吸おうものなら、数メートル先からでも察知してしまったりします・・・風向きにもよりますが・・・人生に煙草のない生活を・・・)

　「もう、いいんじゃない」


　おしまい