ドメーヌを巡る冒険


 テーマ : アルザスワイン


 アルザスワインをテイスティングするに当たって、もっとも重要と思われる要素は何 ?

 答え = 土壌別にテイスティングすること。


 アルザスワインは、品種別ではなく、土壌別にテイスティングすることで、より深く、より意味のあるテイスティングが出来るとされています。ブルゴーニュ魂としても興味のあるワイン産地のひとつですが、その土壌の種類を調べると、えっ、と思うほど多数あり、日本にいる限りはちょっと難しいかなと思いつつ、触手が反応しない日々が続きます。

 参考までにその土壌の種類をフランス語表記のまま列記してみると、、、

 Sols granitiques et gneissiques
 Sols schisteux
 Sols volcano-sédimentaires
 Sols gréseux
 Sols calcaires
 Sols marno-calcaire
 Sols marno-calcaro-gréseux
 Sols calcaro-gréseux
 Sols marno-gréseux
 Sols argilo-marneux
 Sols colluviaux et de piedmont
 Sols alluviaux
 Sols de loess et de lehms



 あちゃぁぁぁぁ。13種類。これは厳しい。こんなにも土壌の種類があるのは、アルザスがかつて海の底にあり、隆起や断裂、火山活動や侵食などを繰り返し、非常に複雑な土壌が形成されたためのようです。それはともかく、日本のアルザスワイン売り場にいって、どのワインがどの土壌からなのか質問して、どれだけ正確な答えが返ってくるでしょうか。はなはだ疑問です。土壌が不明のままテイスティングしても、いよいよ混乱するだけで、さっぱり分からなくなりそうなので、いまのところ何もしない不作為攻撃に出るしかなさそうです。実際にデパートの売り場で上記の質問をしたら、相当煙たがれるにちがいありません。私が店員だったら、そういうお客様には死力を尽くして、御引取り願うはずです・・・から。

 どなたかアルザスを土壌別に徹底的にテイスティングさせてくれるところをご存知ならば、ぜひともご紹介ください。よろしくお願いします。です。私も一箇所だけ知っていますが、残念ながら、そこがフランスなのが辛かったりします。なお、それぞれの土壌の訳語、特徴、植えられているぶどう品種、場所については、このサイトがブルゴーニュ魂ゆえに、省略します。

 また石の性質についてはリビエラストーン株式会社さんのサイトのコーナー「石材・タイルまめ知識」を覗くと面白い。いろいろ勉強になります。


 参考資料 「Grand Atlas des vignobles de France」 BENOIT FRANCE  SOLAR


以上




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