日 時 2004年05月16日(日)
時 間 16:15-19:00
場 所 横浜駅西口某所
主 題 エマニュエル・ルジェ2000年水平テイスティング
人 数 7名
案内役 にしかたゆうじ
ワインリスト |
飲み方
抜栓後すぐINAOグラスに注ぎ、6分刻みで次々とテイスティングした。半分ほど消費し、一巡したところでINAOまたはリーデル・ブルゴーニュの2種類のグラスにお好みの応じてサービスした。抜栓直後と時間の経過後、あるいはグラスの違いなどいろいろ遊べるテイスティングとなった。これは、かなり贅沢な飲み方という説もある(自分調べ)が、たっぷり飲んでこそ見えてくるものがあるのだから、たまにはババンと、である。
2000 サビニー・レ・ボーヌ
香りのインパクトにうれしい衝撃を感じる。赤系果実をベースに焦がし香が加わり、甘みを感じる味わい。エレガントで気持ちチャーミングながら、すばらしいサビニーである。
2000 ニュイ・サン・ジョルジュ
やはりニュイは違う。サビニーの優しい味わいを遠くへ飛ばし去らせるパワーに、思わず力も入る。男性的で、重量感のある味わい。(サビニーはそれでも最後には定位置より上方に納まってくれて、うれしかったりする)
2000 ヴォーヌ・ロマネ
女性的なアペラシオンと表現される理由も分かるというもの。妖艶でオリエンタリックな味わい。ニュイとの比較が面白い。しかしこのワインはいつ飲んでもうまいのである。
2000 ヴォーヌ・ロマネ 1級ボーモン
すばらしい。一級街道まっしぐら。ただし、最も印象が薄くなりがちで、このワインの楽しみ方はもっと別のところにあるような気がする。
2000 特級エシェゾー
さすが特級の力強さである。今宵この瞬間のベスト。ポテンシャルの高さと今飲んで美味しい絶妙のタイミングに感激だ。
2000 ヴォーヌ・ロマ 1級クロ・パラントー
今あけられるのを拒んでいるかのようだが、このワインのドラマチックな熟成を想像する時、途方もないブルゴーニュの魅力に思いは募るばかりである。酒質的には、クロパラントーに軍配を上げつつ、そういえばもう出会えないのだという現実に気がついたりする。
まとめ
こうして水平テイスティングをして実感することは、2000年のエマニュエル・ルジェはすばらしいワインを造り出している、ということだろう。巷の噂もなんのその、すべては今宵、ワインが真実を語りかけてくれた。幸にもルジェの2000年は数回経験させてもらい、その都度、というか時間を経るたびに、ワインの熟成度合いが進んでいて、熟成のカーブを目の当たりにする思いである。今宵は少人数のためたっぷりと飲んでもらうことが出来、アペラシオンの個性を知りつつ、ヴォーヌ・ロマネ村とエマニュエル・ルジェの魅力がお伝えできていれば最高である。
今宵の出会いに感謝である。
某所の契約上やむを得なかったが、多少時間的に窮屈な面があり、次回の会の課題としたい。
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以上 |