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日 時 2005年05月13日(金) 時 間 19:30-22:00 場 所 レストラン モン・フィナージュさん 主 題 ビゾーのヴォーヌ・ロマネ 2002 ヴォーヌ・ロマネ VV ドメーヌ・イヴ・ビゾー 2002 ヴォーヌ・ロマネ・ジャシェ ドメーヌ・イヴ・ビゾー 2002 ヴォーヌ・ロマネ ドメーヌ・イヴ・ビゾー 2002 ブルゴーニュ・ブラン ドメーヌ・イヴ・ビゾー 2003 アルザス・ピノノワール ジェラール・シュレール nv シャンパーニュ アンドレ・ボーフォール セミナー開始早々、まずは、悲しいお知らせをしなければならなかった。メインワインの特級エシェゾーが、痛恨のブショネで、こればっかりはどうしようもないとはいえ、対応もできず、代替ワインとしてはアルザスワインでは役者が足らず、仕方がないので、会費変更という手段を取らざるを得なかった。貴重な一本がブショネだと、その対応が厳しく、そのときは参加された方々と協議して決めたいと思ったりもする。 ドメーヌ・ビゾーに関しては、各ワインショップがインポータや評論家の説明をそのまま転記しているためか、ほぼ同じ説明をしていて、それが細部については大抵間違えており、正確な情報発信をお願いしたい造り手の筆頭格だが、今宵はドメーヌからもらった資料を基に、地質学者でもあるジャン・イヴ・ビゾーのテロワールにこだわったセミナーを実現すべく、残りの四本のワインと、今回は用意できなかった他のワインについて、そのエピソードを紹介しつつテイスティングとあいなった。 圧巻だったのは、ブルゴーニュ・ブランで、赤ワインとの共通項が多く、また後半は新樽の影響もあってかモンラッシェ系統の香立ちも表に現われ、それは面白いワインであった。またヴォーヌ・ロマネの古木と若木の違いや、小区画ジャシェをブレンドしない理由もワインから感じ取れ、ビゾーのこだわりを、水平テイスティングだからこそ接することができ、感無量だったりもする。 多くの造り手の2002年が2003年の酷暑を受けて、すでに飲み頃を迎えているのに対し、ビゾーのそれはまだまだ堅く閉じている印象を持ち、本人の助言に従ってデカンタージュしつつも、そのポテンシャルを完全に開花することはできず、長期熟成型ピノ・ノワールの片鱗を見せ付けるに留まったりもした。(そう入っても今飲んでもおいしいが・・・) ビゾーの2002年は、早飲み派的には飲み方が難しいが、熟成派にとっては将来がとても楽しみなワインになっており、ドラえもんの「のび太くん」似のジャン・イブ・ビゾーの表情を思い浮かべながら飲むワインもまた、格別だったりもする。 以上 |