日 時 2007年10月07日(日) 時 間 18h00から21h00まで 場 所 ブラッスリーHxMさん (通称=アッシュエム) 神奈川県平塚市松風町9-12 http://www.b-h-m.com/ 人 数 9名様 食 事 菊池シェフのおいしいコース料理 会 費 15,000円(税込み) 主 旨 Vous êtes krugiste ? (Are you Krugist ?) グラス ロブマイヤー・バレリーナ・グラスⅢとチューリップ・トールB お料理 ブルゴーニュ魂に捧ぐ特別創作料理 Menu d'esprit des bourgognes 食事の始まりに一口 L'amuse-gueule トリュフのタルトレット La tartelette de turffes 青茄子のグラチネ La gratiné de aubergine verte 幻の魚"鮭児"のオーブン焼き すだちの香 Le filet de "KEIJI" à mi-cuit, parfumé SUDACHI 鯨と旬のイチヂクのローストをポルト酒のソースで Le cube de baleine et figues rôti sauce porte 勝沼産ピオーネのタルタル バジルのグラス添え La tartare de raisan de KATSUNUMA avec glace basilic カフェまたはティー Le café ou le thé ワインリスト 2004 クレマン・ダルザス ビネール n.v. シャンパン クリュグ 1996 シャンパン クリュグ 2004 ブルゴーニュ白 ルーデュモン 2004 ムルソー ルーデュモン 2005 ショレ・レ・ボーヌ シャトー・ド・ショレ 2002 ショレ・レ・ボーヌ シャトー・ド・ショレ ご参加いただいた方 ご夫婦で・・・・・・・・・・ 1組様 女性のお友達同士・・・1組様 お一人でご参加・・・・ 5名様 総括 (いつものように写真はありません・・・。すみません) いやいや、HxM恐るべし。菊池シェフおそるべし、そして仲田さん(ルーデュモン)恐るべしな会でした。菊池シェフのおいしいお料理とHxMさんのすばらしいホスピタリティにクリュグをロブマイヤーであわせてみたい・・・。そんな欲望がついに実現しました。クリュグにあわせて、トリュフと鮭児、そしてピノノワールにあわせて鯨肉が登場しつつ、自分調べながら完璧なマリアージュをお楽しみいただけたのではないかと思っています。 しかし、今回のお料理は、傍目から見ていても垂涎で、皆さんの笑顔が忘れられない夜でした。この場も借りてご参加いただいた皆さんと、HxMさんに厚くお礼申し上げます。 ビネールのクレマンで喉を潤しつつ、クリュグ2連発。ノンビン(マルチビンテージ)の複雑さを伴うクリュグらしい酸味が、ロブマイヤーで美しく表現され、1996年の偉大さを共有しました。一説によるとクリュグの96は軽いとの噂もありましたが、今回のボトルには重厚さと芳醇さが入り混じり、それはグラスⅢによく映えていました。トリュフとクリュグ・・・ゴージャスです。最後の最後まで、その黄金の液体は、オーラを放っていました。ここにクリュギストのクリュギストたるゆえんも感じたりします。高いけど、やむをえん。そんな味わいでした。 で、「クリュグの後」という悪条件の中、われらの仲田さんは、ビチッと決めてくれました。ムルソー村のACブルゴーニュの区画のシャルドネは、クラスを超えた味わいで、まさにリトルムルソー的。燻し香にはちみつ香が重なり、とても心地よい酸味が食欲をそそり、それはクリュグのあとでもなんら引け目を感じることはありませんでした。 そしてメインのムルソーは、やはりAOCの格付け通りの厚みと余韻で、鮭児とのマリアージュを完成させてきます。一尾で何万円するのか、いまひとつわかりませんが、菊池シェフの渾身の一皿に、豊かな食卓は華やいできます。プチ水平テイスティングによって、村名と地方名の個性に迫ってみました。 ピノ・ノワールはアカデミックに垂直テイスティング仕様。名門シャトー・ド・ショレの2005と2002の較べ飲みも知的でいい塩梅。ポルト酒との相性もよく、やや肉に負けている気配は想定内で、しっかりと鯨肉のサポート役に回ってくれました。イチヂクの効果も抜群で、ピノノワールとの相性を熟知するシェフだからこその一皿でした。2005年の甘みが好きな方と、還元的なニュアンスにためらいがちな方、2002年の熟成感かお好きな方と・・・好みも分かれつつ、ロブマイヤーで較べっこでした。両者ともパンチ力はありませんが、滋味な味わいでした。食事のおともに最高系かも。 そして、最後のデザートもおいしそう。バジルの風味が利いたアイスクリームが、赤く火照った頬を、やさしく覚ましてくれているかのようでした。某美人ソムリエールは、私の「この緑色は、バジルの色ですか」という問いに、「お抹茶です。」とやさしく答えてくれました・・・。そこは、ヘエとうなづくところなのに、空気を読めずに、まじっすかと突っ込んでみたものの、忙しい彼女はあっちへ行ってしまいましたとさ(笑) 9名様で7本のワインというのは、気持ち少なめな不安もありましたが、酔うためのワインではなく、アカデミックに、そして食とのマリアージュを意識するには、程よい量だったかと思ったりしています。クリュグと仲田さんのワインは、酔うのではなく、理性と知性で楽しみたいと思ったりします。もう少し飲みたい人には、食後酒か、ビールを。気持ち少ないくらいのワインが、食事を楽しむというステージにはちょうどいいかと思いつつ、HxMさんでのハッピーな夜は更けていくのでした。 HxM 恐るべし。そして大感謝です。 以上
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