ワインセミナー外伝 2007/11

大阪でのワンシーン

 関西パート2 秋の陣・・・今回は、奈良・谷九・三宮・本町橋・心斎橋を巡りつつ無事にフェラーリ(号)は、帰還しました。各地で大変お世話になり、この場も借りてお礼申し上げます。そして、ワインを通じての出会いに、大感謝です。

 今回は、いろいろなシチュエーションにてワインの魅力に迫ってみました。ホームパーティ形式の会、マリアージュを楽しむ会、おいしいワインを楽しむ会、ネットで出会ってしまった会、そしてワインのプロフェッショナルな人たちとの会でした。

 このうち、プロフェッショナルバージョンを少しだけ紹介します。

 心斎橋のワインバー「アンフォラ」さんの定休日を利用してのワインセミナーは、酒屋さん、ソムリエ、料理人などにお集まりいただき、ロブマイヤーグラスをそれぞれ3客ずつご用意しつつ、シャンボール・ミュジニの個性に迫ってみました。(会費とグラスのバランスが無茶悪いですね)

 ご用意したワインは、3種類(他に白も2種類 = ルフレーヴのマコンとブルゴーニュの2005年比較)でした。2005年のユドロ・バイエのシャンボール・ミュジニを、村名 シャルム レクラの順にグラスVとブルゴーニュを用いて徹底比較。テーマは、シャンボールの楽しみ方と斜面の角度がもたらすもの。村名は、村に点在する3箇所の区画のブレンドで、平地に位置し、シャルムは村の中心部の緩斜面。(アーモンドの木が目印???) レクラはボンヌマールから続く(フュエが間にありますが)急斜面です。斜面の角度がもたらす味わいの違いをロブってみました。(ロブる = ロブマイヤーを用いてワインを楽しむの意(笑))

 村名はVV(古木)バージョンですが、地に張り付くような味わいを特徴とし、シャルムは、ふわっと、スキップしたような軽やかさがあり、レクラは、キリリとしまる酸とミネラルが、ワンランク上を感じさせます。斜面以外にも、もちろんワインを特徴付ける要素はたくさんありますが、斜面の角度にテーマを絞ると、ワインのひとつの表情も浮かびますね。それぞれに格付けの意味を感じつつ、ヒエラルキーの存在を・・・。

 また今回は、ブルゴーニュとグラスVというふたつのタイプを用いて、シャンボール・ミュジニの華やかさを体感していただきました。個人的には、ブルゴーニュの方が開放的で華やかさを表現しうるのに対しグラスVのほうは、しっかりとした質感を楽しめるかと思います。またグラスに残る量によっても両者違いは歴然に・・・すごい。

 人それぞれのグラスの味わいも、また違った表情を見せてくれるのでブルゴーニュワインとロブマイヤーグラスの不思議なマリアージュになんとなく、いい感じになっていただけていけばうれしいです。ロブマイヤーをお店で使うのには勇気と決断が必要ですが、あるひとつの表現方法として、体感していただけていればと思います。

 そんな関西でも大活躍のロブマイヤーは今後もいろいろな場所に登場しますので(しないときもあります・・・いろいろあって・・・) 今後とも大いによろしくお願いできればうれしいです。

以上



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