ブルゴーニュ魂主宰のワインセミナーで使用するグラスは、オーストリアのロブマイヤー社製のバレリーナシリーズを基本としています(注)。それはシャンパーニュには、シャンパン チューリップ トールを、ブルゴーニュのシャルドネとシャンボール・ミュジニ村の赤ワイン(ボンヌ・マールを除く)にはブルゴーニュを、そしてブルゴーニュの赤ワイン(ガメイ種を全部または一部含むものを除く)には、グラスVを、です。 (ただし、醸造系の自然派ワインには、リーデル・ヴィノムシリーズ・ブルゴーニュを使用しています。) バレリーナシリーズは、高いもので一脚15,750円もしますが(高すぎです・・・2006/01/15以降の価格)、このロブマイヤーとブルゴーニュワイン(またはシャンパーニュ)のマリアージュは、非常に高いレベルでその味わいを表現できるために、グラスは割れるというリスクを負ってでも、シャンパーニュの美しさと、ブルゴーニュの官能的な味わいを体感するためには必要不可欠と感じています。 バレリーナシリーズで極上のシャンパーニュを味わえば、その繊細な美しさに心を奪われ、シャンボール・ミュジニをブルゴーニュグラスで味わえば、その華やかでエレガントな香と味わいを満喫でき、ヴォーヌ・ロマネをグラスVで味わえば、その引き込まれようなオリエンタリックな官能の世界を体感できるのです。 ガラスの成分の影響を受け、他社よりも圧倒的に軽い本体は、グラスというよりも自分の掌の一部のような錯覚を覚え、薄くて、繊細なフォルムは、ワインとキスしているかのようなソフトな滑らかさを演出してくれます。 シャンパーニュの木目の細かい泡立ちと、ブルゴーニュの繊細な味わいを、極上のワイングラスでもって、最高のレベルで体感してもらいたい。日本人の繊細な味覚に、ブルゴーニュとロブマイヤーが共存する時、そこには、今まで感じなかった、いとおしいまでの悦びがあるはずです。 絵画の世界では、セザンヌを境に、それ以前とそれ以降という括り方をするそうですが、ブルゴーニュワインの楽しみという世界では、ロブマイヤー・バレリーナシリーズの体感以前と以降という表現を用いたくもなります。ロブマイヤー以前の生活には戻れない何か・・・。知らなければ、それでよかったかもしれないが、知ってしまったがゆえに始まる不幸というものを、ワインセミナーを通して体感していただければと思っています。 この星には、もっと凄い世界がある。 ブルゴーニュワインの、こと大銘醸ワインに関しては、ロブマイヤーをもってして、その世界の扉を一緒に開き、その世界を一緒に体感していただければ、幸です。まずは、百聞は一見にしかずというか、一飲にしかず、かも・・・。はっきりいって凄い世界が待ってくれています(自分調べ)。 (注 = 会費が1万円未満の会では使用しないこともあります。) 2006/01/04記 以上 |