用語の説明
■日産生命の経営破綻 平成9年4月25日、日産生命保険相互会社に大蔵省から業務停止命令が出される。日産生命は 自主再建を断念し、事実上の倒産となった。債務超過額は2000億円以上といわれる。 なお、保険契約は受け皿会社「あおば生命保険」に引き継がれた。 ■山一証券自主廃業のニュース 証券業界の老舗であった山一証券の経営が破綻し、自主廃業を申請することに決定したという ニュース。2日後の平成9年11月24日(月)に、臨時取締役会で自主廃業を正式に決定、 記者会見を行う。 経営破綻の原因としては、株価操作、総会屋への利益供与、「飛ばし」と 呼ばれる簿外債務、等が挙げられる。 ■サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 Chiesa di Santa Maria delle Grazie ルネサンス様式の教会。この教会の旧ドメニコ派修道院の食堂の壁に、レオナルド・ダ・ヴィンチ の名作「最後の晩餐」が描かれている。この左右8m、上下4mの大作は、テンペラ画法で描かれ たために傷みがはげしく、修復を繰り返している。 ■りくろーおじさんのチーズケーキ 大阪市中央区難波にある「りくろーおじさんの店」のチーズケーキのこと。この店は行列ができる ことで有名であり、特に焼きたてのチーズケーキが人気。 ちなみにりくろーおじさんとは、 リクロー株式会社代表取締役社長 西村陸郎(りくろう)氏の名前から。 ■FACCIAMO FIESTA
■バルバレスコ/バローロ イタリア北西部ピエモンテ州(Piemonte)バルバレスコ村/バローロ村のワイン。 「ネッビオーロ」というピエモンテ特産の葡萄を使用。 ネッビオーロ酒は高い酸と強い タンニンが特長。 ■田崎 真也(たさき しんや) ホテル西洋銀座シェフソムリエ。1995年、第8回世界ソムリエコンクールで優勝。 ■半神(はんしん) 初演は1986年劇団夢の遊眠社第33回公演。作者が観たのは1990年の第38回公演。 夢の遊眠社は、言葉遊びの羅列や役者の躍動感等が特長 とされる。80年代を代表する劇団。 なお「半神」は1999年に野田地図(NODA M AP)によって再演され、作者はふたたび観ている。 ■霧笛 レイ・ブラッドベリ(RAY BRADBURY)の短編集「R IS FOR ROCKET」 (1962年)収録の短編。過去に映画化もされている。 戯曲「半神」にもっとも影響を与えていると思われる部分を引用しておく。 「ひとむかし前のある日、男がひとりやってきて、大海のどよめく、日のささぬ寒い浜辺に立って こういった。『この海原越しに呼びかけて、船に警告してやる声が要るな。その声を作ってやろう。 これまでにあったどんな時間、およびどんな霧にも似合った声を作ってやろう。一晩じゅう起きて いるひとのそばにある、からっぽの寝台に似合った、また、訪ねて行ってドアをあけても人のいな い家に似合った、また、葉の一枚もついていない秋の木に似合った、そんな声を作ってやろう。 鳴きながら南方に飛び去って行く鳥に似た音、また11月の風やきびしい寒い浜辺に寄せる波に似 た音だ。あまりにも孤独なために人がそれを聞きそらすはずがなく、また、それを耳にしたものな らだれでも心ひそかに忍び泣きをし、また、それを遠い町で耳にする人には、わが家がいよいよ暖 かく思われ、うちにいることがますますありがたく思われる、そんな音を作ってやろう。おれはわ れとわが身を一つの音、一つの機械に化してやろう。そうすれば、ひとはそれを霧笛と呼び、それ を耳にする人はみんな、永遠というものの悲しみと、生きることのはかなさをさとるだろう。』と」 (創元SF文庫「ウは宇宙のウ」大西尹明訳) |